2014年
11月25日
「ポジション2014」アーティストトークと作家を囲む会
現在、名古屋市美術館では、名古屋市とその近隣地方を拠点に活躍する作家を取り上げる≪ポジション展≫として、伊藤正人さん(1983~)の「水性であること」を、地下1階の常設展示室3にて12月3日(祝)まで開催しています。
先日、作品を見ようと展示室入口に立ったところ、何も展示してないのでびっくりしました。受付の人に聞くと「作品は展示されています。」というので、半信半疑で奥の方に進んでいくと、壁に小さな水色の文字が波打つように横書きで書かれています。書かれているのは、散文詩のようです。
文字を読むには壁に近づかなくてはなりません。上の方に書かれた文字を読んでいると首が痛くなるので、少し下がると、文字列が山の稜線のように見えます。すると、入口近くまで下がっても、さすがに文字は判読できないものの、壁に描かれた線がはっきりと見えます。「入った時には見えなかったものが、今では見える。」という、不思議な体験ができますよ。
◆アーティストトーク
作家に興味を持ったので、11月15日(土)に開催されたアーティストトークに参加しました。自分の心の中を見つめながら注意深く話す、伊藤正人さんの姿が印象的でした。
市美術館学芸員の角田美奈子さんが「なぜ、万年筆を使い、ロイヤルブルーのインクで壁に文字を書くという表現を始めたのですか。」と問いかけたところ、「早朝の、東京・青山の公園のベンチに座って目の前の景色を文章で綴ってみた。すると、目の前のことを文章で書くことに「もどかしさ」の感覚を覚えた。それが、今のような表現を始めたきっかけ。」と答えが返ってきました。
また、「今までは、ずっと四畳半くらいの狭い空間の中で表現してきた。今回、今までの個展すべてを足したよりも広い空間を与えられた。文字を読んでもらえるか不安だったが、作品に「うごき」が出て、「跳び越えた」という感覚を覚えた。」とも、話されていました。
なお、書いているものは「詩ではなく、目に見える景色(風景ではない)を詩情を挟まず、客観的に描写したもの。」とのことで、伊藤さんは、文学者であり、視覚の芸術家でもあるという、ジャンルを超えたartistです。
◆作家を囲む会
アーティストトークの当日、午後5時から、伊藤正人さん、伊藤さんのパートナーである吉田知古(よしだ・ともこ)さんと学芸員の角田美奈子さんをお招きして、市美術館1階の「おはな」で名古屋市美術館協力会主催の「作家を囲む会」を開催しました。軽食、ソフトドリンク、アルコール類等を楽しみながら、様々な話題が飛び交いました。
ある協力会員が、「壁に文字を書くという以外に、どんな創作活動をしていますか。」と質問したところ、「最近は、古い家具に文字を書いてほしいとか、民家を解体した古い材木に文字を書いてほしいなどの注文がある。」とのお答え。吉田さんは、「展示の準備として、常設展示室3の壁の穴を埋め、礬砂(ミョウバンとニカワを混ぜたもの)を塗り、サンドペーパーをかけて滑らかにするという作業を、仲間でやった。疲れたけれど、楽しかった。」などの裏話を披露されました。
会期が終わると、壁に書いたロイヤルブルーの文字は「水を含ませた布で拭って消す」とのことで、作品はこの世から消えて無くなります。見るなら、今のうちです。
Ron.
2014年
5月27日
作家(山口晃さん)を囲む会
山口晃さんを囲む会は、先ず、展示室内の山口晃さんの作品の前で参加者の記念撮影から始まりました。山口晃さんが椅子に座り、その周りを協力会会員が取り囲んだところを撮影。
撮影後は、「おはな」に移動。椅子は全て壁際に寄せて床を広くとり、机を集めて飲み物の島を二つ、食べ物の島を一つ作って、参加者はその周りを取り囲むという立食形式の会食です。今回は40人近い参加者なので、初の試みとして立食としました。
会の始まりが予定よりもだいぶ遅くなったので、開会早々「乾杯」です。乾杯直後から、山口晃さんと一緒に写真を撮ってもらいたい協力会員が次々に押し寄せたので、山口晃さんはゆっくり食事する間もなかったと思います。申し訳ありませんでした。
アルコールの助けもあり、会場のあちらこちらで話が弾みます。山口晃さんも近くに来た協力会員の感想や質問に嫌な顔ひとつ見せずに応えてくれます。これは「作家を囲む会」でなければ味わえない醍醐味ですね。
和気藹々のなか、6時30分から「高橋コレクション展」担当の笠木学芸員の話に続いて協力会の佐久間会長の挨拶となり、最後に、山口晃さんから「囲む会」の感想などのお話をいただき、中締めとなりました。最後に、有志で後片付けをして解散です。
朝から晩まで、3つの行事をハシゴした忙しい一日でしたが、満足できました。
次回は、6月29日(日)名古屋ボストン美術館「ミレー展」ミニツアーです。 Ron.
2014年
3月15日
「遠まわりの旅展」パフォーマンス作家を囲む会
3月15日、日曜日、ダンサーの三輪亜希子さんのパフォーマンスの後、三輪さんと作家のD.D.さんとCONTAGIOUS ORGASMさんをお迎えし、「作家を囲む会」が行われました。
○ 作家を囲む会は、開催中の展覧会にちなんだ作家を美術館内のカフェにお迎えし、直接いろいろなお話を聞く貴重な機会になります。
これからも折を見て開催しますのでお楽しみに。
協力会事務局
2014年
2月26日
眞島さんを囲む会
贈呈式、作家による解説の後は、会員が作家を囲んで会食会を開催しました。
眞島さんは、参加者のリクエストに応えて帽子をかぶってくださったり、色紙にサインしてくださったり、本当に気さくでチャーミングな方でした。早くも来年度のカレンダーをお願いしたいとの声もありましたよ。