瀬戸内国際芸術祭2010(2)-李禹煥×安藤忠雄 in 直島

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1970年前後に、石、鉄板、木材などの素材を大きく加工することなく、そのままのような状態で展示する作家たちがいた。後になって、「もの派」とカテゴライズされ、戦後の現代日本美術の一潮流となった。その代表的な作家の一人が李禹煥(Lee U fan、リーウーファン)氏である。氏の代表作を常設展示する個人美術館が、瀬戸内国際芸術祭2010の開幕に合わせて、直島に6月15日(火)開館した。設計は安藤忠雄氏である。 【瀬戸内国際芸術祭2010(2)-李禹煥×安藤忠雄 in 直島】 続きを読む

瀬戸内国際芸術祭2010(1)―小豆島から

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アートツアーは体力勝負である。7月25日(日)炎天下、瀬戸内国際芸術祭2010の小豆島会場を見て廻った。香川県高松港からフェリーで、青い瀬戸内海を滑るように渡り、1時間弱で土庄港に着く。年配の方には懐かしい「二十四の瞳」像が迎えてくれる。島内はローカルバスの一日フリー乗車券を700円で購入。坂道が多いので、間違っても「歩こう」と思うなかれ。時間のロスはあるが、こまめにバスを利用することが賢明である。 【瀬戸内国際芸術祭2010(1)―小豆島から】 続きを読む

二つの遺作展-荒川修作展と中里斉展

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 2人のニューヨーク在住の日本人作家がそれぞれの個展会期中に逝去した。荒川修作氏と中里斉氏である。
名古屋市美術館で「荒川修作を解読する」展が開催されたのは2005年春であった。開会式の後、会場内のギャラリーからの問いかけに、荒川氏は親切に、それが熱弁となって、多くの人が氏独特の哲学に酔ったものであった。今回、遺作展になったのは「死なないための葬送…荒川修作初期作品展」(2010.4.17-6.27、国立国際美術館、大阪)で、「棺桶」シリーズと呼ばれている1960年前後数年間の渡米前の作品群である。 【二つの遺作展-荒川修作展と中里斉展】 続きを読む