勝川 春章

カテゴリ:アート見てある記,旅ジロー 投稿者:editor

 勝川 春章(かつかわ しゅんしょう)を知っているだろうか、葛飾 北斎の師と言えば納得して貰えるだろう。享保11年(1726年)?~寛政4年(1793年)12月8日だから1760年生まれの北斎より30歳以上年上だ。北斎は安永7年(1778年)に春章の門下となり、理由は不明だが寛政6年(1794年)に勝川派を破門されている。北斎に比べると知名度はかなり低い。その春章が近年注目されるようになり、現在生誕290年記念として「出光美術館」と「太田記念美術館」で展覧会が開かれている。しかし、「1726年の生誕年は間違い」という研究が最近出されてもいる。いずれの展覧会も3月27日まで、出光は「生誕290年記念 勝川春章と肉筆美人画 ―<みやび>の女性像」、太田記念は「生誕290年記念 勝川春章 ―北斎誕生の系譜」で版画の展示だ。春章には多くの弟子がいて、後々の浮世絵に大きな影響を与えている

Un vagabond

勝川春章 美人鑑賞図

勝川春章 美人鑑賞図

上野の美術館巡りの一休み

カテゴリ:旅ジロー 投稿者:editor

 上野で美術館巡りをするとき、皆さんどこでお茶しているだろうか。とても良い店が、改修工事中の黒田記念館にできた。
黒田記念館は来年1月2日に再開する予定だが、喫茶店がひと足先に昨年9月開業した。黒田記念館は黒田清輝の遺言により、作品と遺産が国に寄贈されて昭和3年(1928年)にできたもの。現在は東京国立博物館の所属となっていて、改修工事が進められている。
改修工事が始まるまでは、木曜日と土曜日のみ13:00~16:00の開館、入場は無料だった。場所は東博正門に向かって左、芸大方向に進み京成電鉄旧博物館動物園駅先の信号を渡ったところ。喫茶店は別館になっていて、外にテラス席もあり、二階は和風のとてもお洒落な店だ。
基本的に休みはなく、平日7:30〜20:00 /土日祝8:00〜19:00の営業。もしそこが満員だったら、隣の国際子ども図書館、旧国会図書館上野分館、の中のレストランがお薦め。図書館は入場無料で、入口を真っ直ぐ進めばすぐ分かる。テラス席もあり、そぐそばで新館の工事が進んでいる。どちらの建物もとても美しく、建物を見るだけでも行く価値がある。黒田記念館は岡田信一郎、国際子ども図書館はジョサイア・コンドルの弟子達の設計で明治39年(1906年)に建てられたものだ。
Un Vagabond