2018年
3月28日
山田純嗣さんを招いた「作家を囲む会」
2018年版の名古屋市美術館協力会カレンダーを制作された山田純嗣さん(以下、「山田さん」)をお招きした「作家を囲む会」(以下、「囲む会」)が、3月25日(日)に名古屋市美術館1階の ”Sugiura Coffee” で開催されました。
山田さんは2012年に開催された「ポジション展」時の囲む会以来、6年ぶりの参加です。今回のゲストは山田さんと名古屋市美術館の保崎学芸係長(以下、「保崎さん」)、協力会の会員は23名、計25名の参加でした。
当日はシャンパーニュの差し入れもあって大いに盛り上がり、あっという間に二時間が過ぎてしまいました。
山田さん、保崎さん、ご出席ありがとうございました。
以下、囲む会での話題を二つご紹介します。
◆「めがねと旅する美術展」
囲む会では、山田さんから「めがねと旅する美術展」に作品を出品するとのお話がありました。会場・会期は、①青森県立美術館 H30.7.20(金)~9.2(日)、②島根県立石見美術館 H30.9.15(土)~11.12(日)、③静岡県立美術館 H30.11.23(金・祝)~H31.1.27(日)です。
静岡県立美術館なら見に行けそうですね。
◆高校生の時に見た《赤いチョッキの少年》
また、囲む会では2018年版名古屋市美術館協力会カレンダー(以下「カレンダー」)制作の裏話が披露されました。
会員の皆様はご存じのとおり、カレンダーはセザンヌ《赤いチョッキの少年》をモチーフにしたもので、「少年」の画像は輪郭線を残して白抜きになっており、背景には植物や昆虫、鳥、ケモノが丹念に描きこまれています。
この《赤いチョッキの少年》ですが、山田さんが高校生の時に展覧会で見て感動した作品だというのです。思い出の作品だったのですね。
なお、《赤いチョッキの少年》は、名古屋市美術館においてH30.7.28(金)から9.24(月・祝)までの会期で開催される「ビュールレ・コレクション展」で展示されるとのことでした。
Ron.
2016年
10月12日
佐藤克久さんを招いての「囲む会」
「あいちトリエンナーレ2016」名古屋市美術館会場の出品作家、佐藤克久さんを招いた「作家を囲む会」が10月9日(日)午後5時10分から、名古屋市美術館1階 ”Sugiura Coffee” で開催されました。当日のゲストは佐藤さんの外、作家の森北伸さん(県芸文センターB2、名駅 JPタワー名古屋2F貫通通路に出品)、アーキテクトの栗本さん、市美の山田学芸課長の4名。協力会の会員は18名。和気あいあいのうちに「囲む会」は終了。ゲストの皆様、会員からの様々な質問に対し気軽に受け答えをいただき誠にありがとうございました。以下、その一部を紹介させていただきます。
◆「題名が先か」「作品が先か」
歓談の途中、市美の山田さんからクイズが出題されました。「佐藤さんの創作スタイルは、①題名を決めてから作品を創る、②作品が出来てから題名を考える、のどっちでしょう。」という問題。挙手は①7名、②11名。佐藤さんの答えは「状況による。どっちもありだけど、②の方が多いかな。」でした。ならば、選択肢にない「両方」が正解?それとも、②が11①が7なので「会員全体で正解」?
◆奈良美智と二人で、自分の合格発表を見た
森北さんは、愛知県立芸術大学入学時のエピソード。高校時代の先生が、あの奈良美智。一緒に合格発表を見に行ってくれただけでなく、「合格」と分かったら、その足で大学の教官の所まで行って一緒に挨拶してくれたそうです。
◆今回のトリエンナーレで大変だったこと
アーキテクト(トリエンナーレ会場の設営、動線計画などを担当する人)の栗本さんは建築畑の人。今回苦労したのは長者町会場、展示場所となる複数の建物が取り壊し予定で、取り壊しスケジュールと展示スケジュールとのすり合わせが大変だったそうです。当日は「これから打ち合わせがある。」ため、途中退席。
◆展覧会を見るだけでなく、作品の購入も
市美の山田さんからは、「展覧会に行くだけでなく、作家の作品で気に入ったものがあれば、是非、買い上げてください。」と、会員へのお願いがありました。
◆なお、「囲む会」では、以上のほか2件の「お知らせ」がありました。
○佐藤克久さんの個展
場所:See Saw gallery + hibit (名古屋市瑞穂区蜜柑山2-29) 日時:10/29まで
○Sugiura Coffee 「おいしいコーヒーの淹れ方」ワークショップ
日時:11/20 PM4:00 から 場所:名古屋市美術館1階 Sugiura coffee
会費:1,000円 (二杯分のコーヒー豆とケーキが付きます)
申込:Sugiura coffee (協力会会員は、事務局への連絡でも可)
Ron.
2016年
1月13日
ポジション2016 作家を囲む会
新年おめでとうございます。本年も名古屋市美術館協力会をよろしくお願いいたします。
正月気分もまだ抜けきらない1月10日に、恒例の作家を囲む会が催されました。
今回の展覧会は、若手の作家を集めたポジション展。囲む会にもたくさんの作家さんが参加してくださいました。
普段、作家さんと話をする機会はなかなか持てません。しかしこの会では、作家さんと個人レベルの話をすることができるので、毎回楽しみです。
今回は2013年のトリエンナーレ出品作家でもある、米山より子さんとお話しさせていただきました。
彼女の作品は、絹糸にごはん粒を貼り付けて、まるでクリスタルのような輝きを生みだした糸を、何百本も吊るして幻想的な空間を作り出したインスタレーション。私も及ばずながら制作に加わらせていただいたので、ひと際思い入れのある作品でした。ご本人はとても気さくな方で、嬉しいことに私のことも覚えていてくださいました。また機会があればお手伝いさせていただきたいと思っています。
いつもながら、会員の皆さんが差し入れてくれる高級酒と、おはなカフェのお料理に大満足したひと時でした。
Izumin
2014年
11月25日
「ポジション2014」アーティストトークと作家を囲む会
現在、名古屋市美術館では、名古屋市とその近隣地方を拠点に活躍する作家を取り上げる≪ポジション展≫として、伊藤正人さん(1983~)の「水性であること」を、地下1階の常設展示室3にて12月3日(祝)まで開催しています。
先日、作品を見ようと展示室入口に立ったところ、何も展示してないのでびっくりしました。受付の人に聞くと「作品は展示されています。」というので、半信半疑で奥の方に進んでいくと、壁に小さな水色の文字が波打つように横書きで書かれています。書かれているのは、散文詩のようです。
文字を読むには壁に近づかなくてはなりません。上の方に書かれた文字を読んでいると首が痛くなるので、少し下がると、文字列が山の稜線のように見えます。すると、入口近くまで下がっても、さすがに文字は判読できないものの、壁に描かれた線がはっきりと見えます。「入った時には見えなかったものが、今では見える。」という、不思議な体験ができますよ。
◆アーティストトーク
作家に興味を持ったので、11月15日(土)に開催されたアーティストトークに参加しました。自分の心の中を見つめながら注意深く話す、伊藤正人さんの姿が印象的でした。
市美術館学芸員の角田美奈子さんが「なぜ、万年筆を使い、ロイヤルブルーのインクで壁に文字を書くという表現を始めたのですか。」と問いかけたところ、「早朝の、東京・青山の公園のベンチに座って目の前の景色を文章で綴ってみた。すると、目の前のことを文章で書くことに「もどかしさ」の感覚を覚えた。それが、今のような表現を始めたきっかけ。」と答えが返ってきました。
また、「今までは、ずっと四畳半くらいの狭い空間の中で表現してきた。今回、今までの個展すべてを足したよりも広い空間を与えられた。文字を読んでもらえるか不安だったが、作品に「うごき」が出て、「跳び越えた」という感覚を覚えた。」とも、話されていました。
なお、書いているものは「詩ではなく、目に見える景色(風景ではない)を詩情を挟まず、客観的に描写したもの。」とのことで、伊藤さんは、文学者であり、視覚の芸術家でもあるという、ジャンルを超えたartistです。
◆作家を囲む会
アーティストトークの当日、午後5時から、伊藤正人さん、伊藤さんのパートナーである吉田知古(よしだ・ともこ)さんと学芸員の角田美奈子さんをお招きして、市美術館1階の「おはな」で名古屋市美術館協力会主催の「作家を囲む会」を開催しました。軽食、ソフトドリンク、アルコール類等を楽しみながら、様々な話題が飛び交いました。
ある協力会員が、「壁に文字を書くという以外に、どんな創作活動をしていますか。」と質問したところ、「最近は、古い家具に文字を書いてほしいとか、民家を解体した古い材木に文字を書いてほしいなどの注文がある。」とのお答え。吉田さんは、「展示の準備として、常設展示室3の壁の穴を埋め、礬砂(ミョウバンとニカワを混ぜたもの)を塗り、サンドペーパーをかけて滑らかにするという作業を、仲間でやった。疲れたけれど、楽しかった。」などの裏話を披露されました。
会期が終わると、壁に書いたロイヤルブルーの文字は「水を含ませた布で拭って消す」とのことで、作品はこの世から消えて無くなります。見るなら、今のうちです。
Ron.
2014年
5月27日
作家(山口晃さん)を囲む会
山口晃さんを囲む会は、先ず、展示室内の山口晃さんの作品の前で参加者の記念撮影から始まりました。山口晃さんが椅子に座り、その周りを協力会会員が取り囲んだところを撮影。
撮影後は、「おはな」に移動。椅子は全て壁際に寄せて床を広くとり、机を集めて飲み物の島を二つ、食べ物の島を一つ作って、参加者はその周りを取り囲むという立食形式の会食です。今回は40人近い参加者なので、初の試みとして立食としました。
会の始まりが予定よりもだいぶ遅くなったので、開会早々「乾杯」です。乾杯直後から、山口晃さんと一緒に写真を撮ってもらいたい協力会員が次々に押し寄せたので、山口晃さんはゆっくり食事する間もなかったと思います。申し訳ありませんでした。
アルコールの助けもあり、会場のあちらこちらで話が弾みます。山口晃さんも近くに来た協力会員の感想や質問に嫌な顔ひとつ見せずに応えてくれます。これは「作家を囲む会」でなければ味わえない醍醐味ですね。
和気藹々のなか、6時30分から「高橋コレクション展」担当の笠木学芸員の話に続いて協力会の佐久間会長の挨拶となり、最後に、山口晃さんから「囲む会」の感想などのお話をいただき、中締めとなりました。最後に、有志で後片付けをして解散です。
朝から晩まで、3つの行事をハシゴした忙しい一日でしたが、満足できました。
次回は、6月29日(日)名古屋ボストン美術館「ミレー展」ミニツアーです。 Ron.
2014年
3月15日
「遠まわりの旅展」パフォーマンス作家を囲む会
3月15日、日曜日、ダンサーの三輪亜希子さんのパフォーマンスの後、三輪さんと作家のD.D.さんとCONTAGIOUS ORGASMさんをお迎えし、「作家を囲む会」が行われました。
○ 作家を囲む会は、開催中の展覧会にちなんだ作家を美術館内のカフェにお迎えし、直接いろいろなお話を聞く貴重な機会になります。
これからも折を見て開催しますのでお楽しみに。
協力会事務局