お知らせ

2025年8月18日

2025年協力会イベント情報

現在、下記のイベントの申し込みを受け付けています。

1.近代名古屋の日本画界(常設企画展) 協力会向け解説会 名古屋市美術館 令和7年1026

参加希望の会員の方は、ファックスか電話でお申し込みください。ホームページからの申し込みも可能です。

なお、次回特別展の「藤田嗣治 絵画と写真」の解説会は、アンケートを実施しています。ファックスまたは、下記のアンケートサイトから希望時間帯をお知らせください。後日、開催日をお知らせします。

最新の情報につきましては随時ホームページにアップしますので、ご確認ください。また、くれぐれも体調にはご留意ください。

10月からギャラリートークの形式が変更になりますので、会員の皆様の参加希望をアンケートさせていただきます。アンケートはこちら(受付期間:8月10日~9月10日まで)

これまでに制作された協力会オリジナルカレンダーのまとめページを作りました。右側サイドメニューの「オリジナルカレンダー」からご覧ください。

事務局

桑山忠明展とゴームリー作品を見る

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

クリスマスイブ(2012年12月24日),神奈川県立近代美術館葉山へ遠出をした.桑山忠明さんの新作展とゴームリーの作品を見るためである.名古屋市美術館が両者の作品を収集していることは言うまでもない.JR横須賀線逗子駅から京浜急行バスで約20分の海岸沿いに,白い建物の神奈川県立近代美術館葉山があった.

今回も,桑山さんの作品は展示室全体が一つの作品である.従来同様に,作品名はUntitled(無題)なので,Room X という仮番号が付いている.Room1は金沢21世紀美術館のためのプロジェクト(2011年)で発表された作品で,土台のような金属塊16個が床に一直線に並べられている.Room2には2壁面に格子模様のような20×20×5の小作品(一見,小箱のように見えるが実はチャンネル鋼(コの字の溝形鋼)の組合せ)が床から天井まで48個ずつ96個が端正に規則正しく掛っている.

個々の作品の様相を説明するのは止めよう.桑山さんがコメントしているように,空間(展示室)に足を踏み入れて何を感じるのか? それが大事、思ったことがアートだよ,と.それにしても20世紀の工業製品のアルミ,チタン材表面の仕上げは美しい.Room5には新作らしいチタン板8枚が直立している.光を鈍く反射すること自体が,さらに小空間を創り出している.材質自身の発言力が大きい.

天井の高い白い展示空間(ホワイトキューブ)にぴったりと合う作品群は2年前(2010年)の名古屋市美術館の個展を彷彿させる.Room4では,川村記念美術館や名古屋市美術館の個展で発表された縦長(240×18×5)の作品群がぐるりと壁面を取り囲む.122点の静かな迫力が圧巻である.

余韻を残して、美術館の外に出る.耳に潮騒が心地よい.海岸近くのあずまや横に立つ彫像と美術館屋上角に立つ彫像の二体が,遥か水平線と山の稜線を眺めている.アントニー・ゴームリー彫刻プロジェクトin葉山の作品である.彫像の原型は作家ゴームリー自身の人型という.Two Times – ふたつの時間と名付けられた作品からは悠久の時間と静寂を想う.夕陽を後に,館を離れる.

入倉 則夫(会員)

遥か水平線を眺める彫像(ゴームリー作)

遥か水平線を眺める彫像(ゴームリー作)

美術館屋上から山の稜線を見上げる彫像(ゴームリー作)

美術館屋上から山の稜線を見上げる彫像(ゴームリー作)

青木野枝さんを囲む会

カテゴリ:作家を囲む会 投稿者:editor

作家の紹介、講堂にて

作家の紹介、講堂にて

12月1日、現在名古屋市美術館で特別展が開催されている青木野枝さんの、ご本人によるギャラリートークおよび作家を囲む会を開催しました。

作品の前で、解説に耳を傾ける会員たち

作品の前で、解説に耳を傾ける会員たち

最初に参加会員が講堂に集まって作家の紹介があり、その後展示会場をゆっくりとご本人の解説を聞きながらまわりました。1つ1つの作品について丁寧に解説していただき、それぞれいつ作られたのか、何を意図して作られたのか、あるいは作品を展示会場で組み立てた様子などについても教えていただきました。大きな鉄の作品をいくつも組み合わせて完成させるのは、ご本人と彼女を支えるスタッフの大変な労力を要するだろうことは想像に難くありません。作品は野枝さんの少しやんわりした雰囲気からはかけ離れたといえるほどの存在感、パワーがあるなあと感じました。

作品を覗き込むようにみる参加者

作品を覗き込むようにみる参加者

 

手作りの和食メニューにご満悦

手作りの和食メニューにご満悦

 その後は、名古屋市美術館1階のおはなカフェにて、美味しい料理と酒を囲んでのお食事会(この日は温かいおでんに唐揚げやおにぎりの和食でした)野枝さんに作品に関する質問をする会員や図録にサインを求める会員もいて、野枝さんも大忙しでした。(ありがとうございました!)

会員同士のふれあいの場にもなりました

会員同士のふれあいの場にもなりました

会員同士も楽しくおしゃべりしたり、お酒や料理についての話で盛り上がり、参加者のコミュニケーションの深まる場となりました。野枝さんは来年の愛知トリエンナーレにも作品を出品してくださいます。来年も囲む会にお招き出来たらいいですね。

全員で

全員で

2013オリジナルカレンダーのお知らせ 青木野枝氏

カテゴリ:オリジナルカレンダー 投稿者:members

2013年の協力会オリジナルカレンダーの作家は青木野枝氏に決定しました。

青木野枝氏は東京生まれ、武蔵野美術大学造形学部彫刻学科、同大学院造形研究科を修了。鉄板を溶断、溶接し、円や丸などの基本となる形をつないで作られる作品は、自然において循環する折々の水の姿を表しています。青木ほど、大気に立ちのぼる水を主題とする作家は他におらず、彫刻の表現に新しい可能性をもたらしました。カレンダーの作品も≪ながれつづける≫と題され、水を想起させるものになっています。

会員の方には、準備が整い次第、順次、発送させていただきます。お手元に届くまで、もうしばらくお待ちください。

名古屋市美術館協力会では、毎年、地元作家によるオリジナルカレンダーを配布しております。そのほかにも特典がいっぱいです。まだ会員でない方は、是非、この機会にご入会ください。

お問い合わせは、名古屋市美術館協力会、中村(052-212-0001)まで。

青木野枝-ふりそそぐものたち

カテゴリ:会員向けギャラリートーク 投稿者:editor

ドームの中心に吸い込まれそうな巨大な作品

ドームの中心に吸い込まれそうな巨大な作品

11月3日、現在名古屋市美術館で開催されている特別展『青木野枝-ふりそそぐものたち』のギャラリートークが開催され、名古屋市美術館協力会の会員37名が参加しました。

昨年度からミニツアーという近隣の美術館を会員の方々と巡るイベントが開催されていることもあり、会員の方々同士で挨拶をされたり、会員が学芸員の角田美奈子さんと談笑したり、会が始まる前から和やかな雰囲気が漂っていいました。

美術館が閉館する時間になり、まずは会場の作品を会員各自が自由鑑賞、そのあと角田学芸員の解説が始まりました。会員はメモを取ったり、作品を見上げながら注意深く解説に耳を傾け、夜になって静かになった美術館のなかで作品を鑑賞しました。昼間とは全く別の印象を楽しむことが出来ました。青木さんの作品は、空間を大きく使って表現されているものが多く、会員はみな作品のなか(というか下)にもぐり込んで鑑賞しました。イベント後半では角田さんを囲んで会員たちが自然と輪をつくり、作品についての個人的な感想を言い合ったり、角田さんに質問をしたりしてとても有意義な時間を持てました。

作品のなかで解説を聞く会員たち

作品のなかで解説を聞く会員たち

私も個人的には野枝さんをよく知りませんでしたが、大きな作品を繊細な鉄の加工技術を使って作り上げていて、鉄を知り、愛していることが作品からもよく伝わってきました。作品も彼女が80年代に制作したものから今年制作したものまで幅広い時代を網羅していて、その制作された時代々を反映して印象が違うのも感じ取れます。女性の作品であるためか、フォルムも曲線が多くて美しく、見ているとうっとりして時間が経つのを忘れてしまいます。

会期中に、よりたくさんの観客がこの恍惚感を楽しんでくれたらなあ、と願ってやみません。

角田学芸員を囲んで

角田学芸員を囲んで

まるっと1日 わくわくArt

 秋晴れの10月21日、名古屋まつりの一日、名古屋市美術館地下の常設展で行われた「まるっと1日 わくわくArt」に参加して来ました。
この企画は常設展示室を無料公開して、美術館ボランティアの皆さんと観客が、ギャラリートークを中心に、気軽に作品を楽しむもので、毎年この時期に行われ、もう恒例行事として定着した感があります。毎年多彩なイベントを用意され、その努力には敬服するばかりです。そして私は毎年楽しみにしております。

新宮晋作品の前にて

なごやまつり わくわくアート 新宮晋作品の前にて

 さて、今年のラインナップは、「1点トーク」、「建物ガイド」、「彫刻ガイド」、「アートカードで遊ぼう」の4つです。1点トークとは常設展示室の4つの部屋から、1点ずつ作品を選び、ボランティアが趣向を凝らして紹介するものです。建物ガイドとは、黒川紀章が設計した建物の魅力をボランティアと建物の内外を回るツアーで、彫刻ガイドとは美術館周辺の野外彫刻を回るツアー、アートカードで遊ぼうとは、美術館にある作品写真にした「アートカード」を使ってボランティアと一緒にゲームを楽しむものです。

 午前の1点トークでは「現代の美術」に展示されている、森村泰昌の「兄弟(虐殺Ⅰ)」と「兄弟(虐殺Ⅱ)」を、女性2人組のボランティアが、掛け合い漫才のように紹介され、その軽妙なテンポに観客は魅了されました。近年、森村氏の「戦場のレクイエム」展や「まねぶ美術史」展を観ている私にとっても、非常に興味深いトークでした。
午後からの1点トークでは、別の女性ボランティアがシャガールの「二重肖像」を取り上げられ、その画題について要領良くまとめて紹介されていました。ちょうど先週に岐阜県美術館で「シャガール」展を観た私にとって格好の復習になり、京都文化博物館の「シャガール」展を観る前の予習になる話でした。また岡本太郎の「明日の神話」を取り上げられた男性のボランティアの話は、観客からの質問もあり、かなり盛り上がりました。

青木野枝作品の前にて

なごやまつり わくわくアート 青木野枝作品の前にて

 建物ガイドや彫刻ガイドは普段見過ごされがちの野外彫刻や建物外部から美術館を観るという斬新な企画で、美術館の楽しみ方がまた一つ増えた気分です。そして「アートカード遊ぼう」では、たまたま遊びに来た小学生と、美術作品の共通性、どこが似ているかなどについて話し合いました。絵画と彫刻の共通性など、大人は最初から考えませんが、子供たちはその豊かな発想力で次々と発見していき、正直、新鮮な驚きでした。
 以上、私が参加したイベントの一部について書きましたが、まだまだ書ききれません。それだけ印象に残る楽しいことがあったからでしょうか。普段は特別展だけ観て帰る私ですが、今後は毎日11時と14時から行われる常設展のギャラリートークに積極的に参加しようと思い、名古屋市美術館を後にしました。来年また参加したいものです。

PS
 名古屋市美術館協力会のブースも出店。役員の方は入会申込書を配り、PRをしておりました。
 ボギー鈴木(会員)
 

大エルミタージュ美術館展ギャラリートーク

カテゴリ:会員向けギャラリートーク 投稿者:editor

講堂でのレクチャ

講堂でのレクチャ

 8月5日午後5時10分から、現在名古屋市美術館で開催されている『大エルミタージュ美術館展』のギャラリートークが開催され、88名の会員およびその同伴者が参加しました。名古屋市美術館の2階講堂に集まり、まずはスライドを見ながらのレクチャ。深谷学芸課長は、出品されている作品をいくつか取り上げて裏話、小話を聞かせてくださり、会員も時折笑い声を上げながら楽しく聴講しました。

 その後はいよいよ本物を鑑賞。会員らが自由に深谷学芸員に質問したり、様々な想像をめぐらせながら名画を堪能しました。暑さも吹き飛びましたね。

88名が参加し大盛況

88名が参加し大盛況

大きな絵は圧巻の迫力

大きな絵は圧巻の迫力

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