お知らせ

2019年5月28日

2019年協力会イベント情報

申込み受付中です。

1. 愛知県美術館「アイチアートクロニクル1919-2019」展ミニツアー

会員の皆様は、ファックスか、お電話でお申込ください。
なお、ホームページからもお申込可能です。
(右側の”Gトーク”申込ボタンから)

六本木アートナイト2019(その3)

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:members

 5月26日、早朝。前日からのアートツアーの疲労もあり、夜通し開館していた森美術館で「六本木クロッシング2019展:つないでみる」を見ながら、空が白むのを見ていた。

館内には、他にも大勢の観客がおり、窓辺で静かに景色を眺める人、テンション高めでじゃれている人、スマホで誰かと話している人など様々だった。

 午前5時30分過ぎ、アリーナに降りた。今回のアートナイトで一番驚いた「ラジオ体操」が始まろうとしていた。

六本木アートナイト アリーナ

 これから始まるのは「クラシックなラジオ体操」(日本フィルハーモニー交響楽団xインビジブル)。そう、夏休みの朝に公園とかで見かける、あれ。ただし、日本フィルの生演奏付き。中央では正装の演奏者らが準備中。参加者の皆さんは音楽が始まるのを待ち構えている。

ちなみに、真夜中には同じ場所で「六本木夜舞場 (真夜中の盆踊り)」で盛り上がっていたらしい。残念ながら、こちらは見学できず。

六本木アートナイト ラジオ体操

 午前5時50分頃。ここ数年、六本木アートナイトの恒例行事らしく、元気で楽しそうなラジオ体操が始まった。ご近所の方たちと思われる、親子連れもちらほら見かけた。聞いていた話が目の前で再現されるのだが、残念なことに疲労感が強く、ただ見ているだけで精いっぱいだった。

 ラジオ体操のあと、近くにいた観客と、残りのプログラムや、国内各地の芸術祭のことについて、簡単な意見交換ができた。

「あいちトリエンナーレ」にも行きたい、という意見もあった。ともあれ、六本木アートナイトは想像以上にハードなアート体験だった。

杉山 博之

六本木アートナイト2019(その2)

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:members

 六本木アートナイトでは、より多くの来場者にアート散策を楽しんでもらうため、様々なプログラムを用意している。

例えば、バリアフリーツアー(車椅子・ベビーカー等の利用者向け)、外国語ガイドレクチャー(英語、中国語、韓国語に対応)など。

今回は「六本木アートナイトをもっと楽しむガイドツアー」に参加することにした。

六本木アートナイト 西公園の様子

 集合場所の西公園にも作品が設置されている。昼間は太陽光が強く、発光する作品とは思わなかったが、ずいぶん見やすくなっていた。

最終のツアーは午後11時に出発。所要時間は約1時間なので、解散するのは午前零時過ぎ。先日、エルメスで鑑賞した「ピアニスト」みたいだ。

六本木アートナイト  ノースタワー前

 カラフルなライトボックスの表面は黒い塗料で覆われており、観客が長い串のようなもので塗料をこすり落とすと、だんだん明るくなってゆく。観客参加型の作品で、とても賑わっていた。

六本木アートナイト 路地裏にて

 周辺の民家の就寝を妨げないよう、静かに進むツアーの途中、ふと振り返ると、窓に照明のともった六本木ヒルズ。皆さん、まだ仕事中? 

美術作品ではないけれど、とてもシュールな光景にツアー参加者から軽いどよめきが上がった。

 ここ数年、毎年来ているという参加者もいて、夜のプログラムの充実ぶりに拍手。延長営業する飲食店(手ごろな価格の居酒屋など)もあり、休憩場所にも困らない。

(その3)へ

杉山 博之

読書ノート 「奪われたクリムト」など

カテゴリ:アート・ホット情報 投稿者:editor

 2019年5月8日付けの日本経済新聞に「クリムト展」と「ウィーン・モダン展」の展覧会評が掲載されていました。展覧会開催にあわせてクリムト関連の書籍や月刊誌が発行されており、近くドキュメント映画も公開されるようです。

〇「奪われたクリムト - マリアが『黄金のアデーレ』を取り戻すまで」(2019年4月1日発行) 著者:エリザベート・ザントマン 訳者:永井潤子・浜田和子 発行所:梨の木舎 定価2,200円+税  

クリムトの代表作《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》(1907)の制作、略奪から奪還までを書いた本です。著者がこの本を書き上げた頃、映画『黄金のアデーレ、名画の帰還』がドイツで封切られましたが、訳者は「映画に取り上げられていない部分が特に興味深いのです」と書いています。小さな本なので、一気に読んでしまいました。

・本の主役は

本の主役は《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》に描かれたアデーレ(1881~1925)と、彼女の姪(姉の子ども)で遺産相続人のマリア・アルトマン(1916~2011)です。

・《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》について

《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》は、アデーレがフェルディナント・ブロッホ=バウアーと結婚して4年経った1903年に、彼女の夫・フェルディナントがクリムトに注文したものです。著者は「クリムトが札つきの「女たらし」だといううわさの主で、多くのモデルと色恋沙汰のある人だということも、妻に魅了されていた夫にとっては妨げにならなかったようです」と書き、アデーレがクリムトのアトリエで「数年にわたって多くの時間を過ごし、そこで何百枚という素描や習作が制作されました。そのほかに何が起こったかは、想像するのみです。クリムトが選りに選ってこのミューズから接吻だけをうけたのかは、知る人ぞ知る、です」と、続けています。

その後、フェルディナントは《アデーレ・ブロッホ=バウアーⅡ》(1912)も注文しています。著者は「アデーレはクリムトが肖像画を2枚描いた唯一の女性です。間に5年間の間隔があるにしても、クリムトとアデーレとフェルディナントとの関係が特別に深く、何年にもわたって続いたという一つの証拠でしょう」と書き、クリムトが1918年に56歳という若さで亡くなったあと「アデーレはこの大事な人生のパートナーの喪失を大きな痛みと感じ、彼の作品は誰もが見えるところではなく、自分だけの部屋に掛け、彼女が尊敬した芸術家を思い出す記念の場所としました」と書いています。

アデーレは1925年に脳膜炎で亡くなります。43歳という若さでした。

・財産の没収

ブロッホ=バウアー家が悲劇に襲われたのは1938年です。オーストリアがドイツに併合され、ユダヤ人の財産はナチ当局に没収されました。警察は司法手続きなしで裕福なユダヤ人を逮捕し、逮捕を逃れるためには「自由意思で」財産を放棄することに同意せざるを得ませんでした。没収された《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》はモデルの名前を抹消され《黄金を背景にした淑女の肖像》と呼ばれました。

・財産を取り戻すまでの長い道のり

第二次世界大戦後の1946年に、いわゆる「無効法」が公布され「もし1938年3月13日の時点で、自然人または法人が所有していた財産と財産権が、ドイツ帝国が行った政治的、経済的な行為により剥奪された場合、その行為は法律的に無効である」と決められました。しかし、没収された絵画のありかがわかったとしても、現実に取り戻すのは困難でした。著者は「国外持ち出し制限の決定権を持っていたオーストリア当局は、かつての所有者に物々交換の提案をしたり、寄贈するように仕向けたりしました。これは、強要以外の何物でもありませんでした」と書いています。

潮目が変わったのは1998年です。著者は「1998年にはワシントンで略奪美術に関する画期的な会議が開かれ、「ワシントン声明」が出されました。44カ国が、公のコレクションの中のナチの略奪美術を探し出し、「公平で公正」な解決策を見出すことを自らに義務づけたのです。(略)同じ1998年には、2枚の絵が没収されるというスキャンダルが起こりました。この事件は、没収の舞台となったニューヨークだけではなく、世界中でのスキャンダルになりました。ウィーンのレオポルド美術館は、エゴン・シーレの『ヴァリー』を含む作品をニューヨークのモダン・アート美術館に貸し出しました。展覧会が終わったあとの1998年1月7日、2枚の絵は2人の遺産相続人の要求に基づいてニューヨークの検事によって没収され、レオポルド美術館には返却されませんでした。それは前代未聞のことでした」と書き「また、オーストリア人ジャーナリストのフベルトゥス・チェルニンが1998年に、ウィーンの日刊紙「デア・スタンダード」に、「美術品の略奪。着服された遺産」というタイトルの8回にわたるシリーズで、公共の美術館にかかっているユダヤ人のコレクションの絵や美術品をリストアップしました。偶然にもその記事を読んだマリア・アルトマンの友人が彼女に電話し、新聞にはクリムトのコレクションは盗まれたものだと書かれていると伝えました」と、続けています。  

1988年の時点でマリア・アルトマンは82歳。ここから、奪われた絵画を取り戻すための長い闘いが始まります。最終決定が下されたのは2006年1月でした。

・《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》の落札者について

著者は、この本の最終章で《アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ》を落札した、ロナルド・S・ローダーについて、5年間の間、裁判を積極的に支援したことを紹介するとともに「ローダーは、14歳の時から美術品を集めていました。その彼は美術商のゼルゲ・ザバルスキーとともにニューヨークに美術館を建てる計画を立てていましたが、2001年に20世紀初期のドイツとオーストリアの美術のための美術館、名前もドイツ語による「ノイエ・ガレリー」(新美術館)をオープンしました。(略)アデーレの肖像画は、シーレやココシュカといった時代の昔馴染みの画家たちの絵やウィーン工房の作品に囲まれて、まさにアデーレの絵にふさわしい場所に展示されています。他のクリムトの4点の絵が、記録的な高額で匿名の人に買われ、個人の所有となっているのに対し、ロナルド・S・ローダーは、『黄金の淑女』を世界最高の値段で買い、再び一般公開することにしたのでした。ローダーがこの美術館にアデーレの肖像画を展示することを約束したので、マリア・アルトマンもそれを理由に彼にこの絵を売ったのでした」と書いています。

・最後に

 紹介記事にすると無味乾燥な表現になってしまいますが、サスペンスを読んでいるような面白さのある本です。なお、「クリムト展」に出品の《アッターゼー湖畔のカンマー城Ⅲ》は、フェルディナント・ブロッホ=バウアーが所有していた作品のひとつです。

〇「一個人 2019年6月号」 特集 世紀末美術入門

 特集では「世紀末美術の誕生」から始まり、クリムト、シーレ、ココシュカ、ミュシャなどについて簡潔な解説が書かれているので、19世紀末の絵画についてサクッと理解することができます。また、「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ - 線の魔術」展の紹介記事によれば、2020年4月25日~6月28日の会期で名古屋市美術館に巡回するようですね。

〇「芸術新潮 2019年6月号」 特集 時を超えるクリムト

 クリムトの画業だけでなく「クリムト展」「ウィーン・モダン展」の解説もあります。展覧会の予備知識を仕入れるには便利な雑誌です。「奪われたクリムト」の書評も載っていました。

「一個人」「芸術新潮」ともに、アルマ・マーラー=ヴェルフェルという女性の記事にページを割いています。また、「奪われたクリムト」にも「未婚だったアデーレ・バウアーが、女性に人気のあるグスタフ・クリムトと恐らく1899年頃に出会った時、これほど異質な世界がぶつかり合ったことはなかったと言えるでしょう。アデーレは少女で、か細く、貧血気味に優美で、保守的な良家の出で、裕福で、教養があり、同時に極端に神経質でした。それに対してクリムトは体が大きく、がっしりとしていて、貧困の中で育ち、社会の悲惨を見ていて、今は著名な芸術家になり、社会的慣習にはいっさい頓着せず、仕事と油絵具の匂いを放っていました。恐らく2人はアルマ・シントラーを通して知り合ったのでしょう。アルマはアデーレの生意気な友人で、のちに作曲家のグスタフ・マーラーと結婚し、彼の亡き後は建築家のヴァルター・グロピウスと、その後作家のフランツ・ヴェルフェルと結婚した人で、いつまでも男性にとって魅力が褪せることが無かった人でした。17歳のアルマとはるか年長のクリムトの関係が極端に走らなかったのは、彼女の義父である画家のカール・モルが介入したためであったということです。しかしながら、アルマはのちに女友だちに、もう本当の接吻を知っていると言っていたそうです。アルマの日記には、クリムトがすぐに彼女に関心をもたなくなったことに失望したと書かれています」という記述がありました。

〇ドキュメンタリー映画「クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代」 (伏見ミリオン座で、2019年7月27日公開予定)  

ネット上の公式ページ・予告編に流れる「上流階級の女性たちは、時に絵を描く以上のことを求めました」というナレーションが、とても気になります。

Ron.

六本木アートナイト2019(その1)

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

 六本木アートナイト2019に行ってきた。 池袋モンパルナス回遊美術館を見た後、メトロで六本木へ向かう途中、地震があったらしい。幸い大きな被害はなく、ダイヤの遅延などもなさそうだった。

案内図

パフォーマンスは夕方からのものが多いので、周辺の美術作品から見ていくことにした。今回のメインプログラム・アーティストはチェ・ジョンファ。六本木ヒルズの居住棟にも常設作品があるそうだ。十和田市現代美術館のフラワー・ホースが有名だ。

チェ・ジョンファ 《ライフ・ライフ》

無数のカラフルで細長いゴム風船を取り付けた大きなかごのような作品。 時々、「パーン」と風船のはじける音がする。周辺のカフェでは、屋外に出したテーブルを囲んで、歓談しているお客さんが多い。映画のロケの一コマみたいだった。

チェ・ジョンファ 《みんなで集めよう》

カラフルで大小様々なプラスチック容器を、塔のように縦に積み上げた作品。 とても軽やかに見え、新国立美術館の重量感のあるガラス曲面との対比が面白かった。この作品は触ってもいいそうで、子供たちが思い思いに遊んでいた。

ラピロス前

周辺には所々、このような提灯が飾り付けられ、お祭りの雰囲気を醸し出していた。特製うちわや特製タオルのようなものを持った人もいて、野球ファンかサッカーファンの集まりのように、独特の熱気がうかがえた。

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杉山 博之 

池袋モンパルナス回遊美術館

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

 以前から気になっていた「池袋モンパルナス回遊美術館」を見てきた。 当日は日中の気温が30度を超える猛暑で、ブラブラ街歩きする予定を変更し、池袋駅周辺の屋内展示のみを見学した。  

池袋モンパルナス回遊美術館(HPより)

 東京芸術劇場で行われていた「IGA AWARDS 2019」。 応募数約450名から選ばれた49名の作家の作品が展示されていた。 気になった作家のアーティストトークの様子を2名ほど紹介する。

池袋モンパルナス 京森 康平
池袋モンパルナス 向井 詩織

 ホテルメトロポリタンに移動。 豪華なホテルの入口で躊躇していると、ドアマンが「お帰りなさい」と声をかけてくれた。広々として、にぎやかなロビーに入る。展示されていたのは、カラフルなお盆のような作品。涼しげな雰囲気に癒された。

池袋モンパルナス 清野 耕一

 次に向かったのは、自由学園明日館。 フランク・ロイド・ライトが設計し、自由学園の校舎として建設された。以前、協力会のツアーで訪問した「ヨドコウ迎賓館」も設計者は同じで、居心地の良さそうな室内の雰囲気は良く似ていた。

明日館 外観
明日館 室内

 あまりに暑いので、その後は立教大学内の展示を見るにとどめ、近隣のギャラリー、池袋駅東側の見学はあきらめた。  

 そういえば、東京芸術劇場前で現代芸術活動チーム「目【mé】」による「顔収集ワークショップ in 東京芸術劇場」が行われていた。2013年の宇都宮美術館 館外プロジェクト「おじさんの顔が空に浮かぶ日」に続き、2020年夏に東京で行われるプロジェクトの準備中とのこと。今回は、年齢、性別、国籍問わず、誰でも参加できるのが特徴。  

それから、今年の冬は千葉市美術館で 「目【mé】」の 個展も予定されているらしい。

杉山 博之

春旅は浜松、静岡へ

カテゴリ:アートツアー 投稿者:editor

今春のアートツアーは「没後70年 上村松園展」(浜松市美術館)、「荻須高徳・熊谷守一展」(静岡近代美術館)、「小倉遊亀と院展の画家たち展 滋賀県立近代美術館所蔵作品による」(静岡市美術館)を訪問した。
今回は、いつにも増して幸運に恵まれたと思う。ひとつめの幸運は、当日早朝の電車事故にもかかわらず、予定通り名古屋駅前を出発できたこと。ふたつめは、やはりお天気。浜松市美術館でわずかに降られたが、あとは晴天。行程のほとんどがバス車内および、展示室内とはいえ、雨天では気分が凹むから。

それでは、簡単に今回のツアーを振り返ってみよう。
まず、「上村松園展」。言わずと知れた美人画の大家で、2013年には名古屋市美術館でも大規模な個展が催されたので、ご記憶の方も多いだろう。会場には見覚えのある作品も多く、凛とした表情と黒色の着物姿が印象的な《花嫁》(奈良ホテル)にも再会できた。作品の他、きらびやかな打掛、様々な意匠のかんざしなどの装身具も展示されていた。カタログでは識別できない微妙な筆遣いや絵の具の凹凸を間近で見ることができ、遠出したかいがあったというもの。

お昼は懐石

耳寄り情報(その1)
滋賀県立近代美術館は現在、リニューアルのため長期休館中。そのため、同館のコレクションを中心とした展覧会が各地で開催されており、「小倉遊亀と院展の画家たち展」(静岡市美術館)もそのひとつ。その他に「山元春挙展 大明神と呼ばれた画家」(名都美術館)、「志村ふくみ展-滋賀県立近代美術館コレクションを中心に」(茨城県立美術館)、「NEW YORK ART SCENE ロスコ、ウォーホールから草間彌生、バスキアまで展 滋賀県立近代美術館コレクションを中心に」(鳥取県立博物館)が開催中。同時並行で4本の展覧会を構成できるコレクションの質と量に拍手。

次は「荻須高徳・熊谷守一展」。美術館は静かな住宅地の中に立地し、その外観はグレーで、サイコロのような立方体。展覧会の告知がなければ、モダンなデザインの個人宅と見間違うほど周辺の建物にマッチしていた。館内は程よい広さの展示室と、休憩コーナーがあり、皆で展示を見ていたら、館長ご自身が作品の説明をしてくれた。(コレクターならではの熱のこもったお話、ありがとうございました)

次に訪問したのが、「小倉遊亀と院展の画家たち展」。午前中に見た「上村松園展」では、雪の中の人物表現が印象的だったが、こちらでは夏を楽しむ涼しげな人物表現が印象的だった。帰りのバスの中でひとしきり話題に上がった作品が《姉妹》。左側のやんちゃそうな妹と、妹のほうにわずかに視線を向ける几帳面そうな姉が並んで座っている構図で、ふたりのしぐさと表情が微笑ましい。よく見ると、姉の眼の部分には金泥が使われており、妹に向ける彼女の表情(目力)を強めていた。

耳寄り情報(その2)
おすすめの静岡土産についても、新たな発見。
・バリ勝男クン (お奨めは、わさびマヨ味)
・世界一濃い静岡抹茶ジェラート (食べ過ぎると眠れない?)
・レモンケーク (他にも、こだわりの焼き菓子が多数)

今回も盛り沢山な展覧会を楽しむことができた。秋の企画は、まだ未定だが、楽しみに待ちたい。

(聞くところによると、新年度になり会員数が大きく増えているらしい。定員のあるツアーは、お早めに申込を。)

杉山 博之