お知らせ

2026年3月3日

2026年協力会イベント情報

現在、申し込みを受け付けているイベントはありません。

 

これまでに制作された協力会オリジナルカレンダーのまとめページを作りました。右側サイドメニューの「オリジナルカレンダー」からご覧ください。

事務局

名古屋市美術館 「FOUJITA」上映会と小栗康平監督の講演会

カテゴリ:記念講演会 投稿者:editor

4月28日に開会する「生誕130年記念 藤田嗣治展 ―東と西を結ぶ絵画―」のプレイベントとして開催された映画「FOUJITA」の上映会と小栗康平監督の講演会に行ってきました。
往復ハガキによる申し込みに当たった人だけが入場できる完全予約制ですが、午前11時30分から入場整理券配布というので並びました。しかし、整理券配布時に並んでいた人は約50名。「座る席にこだわらないので、上映会開始間近に来てもよかったな。」と、ちょっぴり後悔。
上映会終了は午後3時10分頃。午後3時20分から午後4時40分頃まで小栗康平監督の講演。映画「FOUJITA」のパンフレット販売と小栗監督のサイン会が続きましたが、それには参加せず名古屋市美術館を後にしました。

◆映画と講演会の内容など
 分量が多いのでテーマを絞って講演の概要を書き、必要に応じて講演の概要に対するコメントや映画の内容を付け加えました。なお、映画のシーンやセリフの内容は記憶に頼っているので正確ではありません。また、講演の概要の(  )書きは、私が勝手に付け加えたものです。

1 映画制作に至るまで
○講演の概要
藤田嗣治も、また、遺産を相続した君代夫人も作品の著作権管理に厳しい人だった。特に、戦争画の取り扱いがデリケート。また、面白おかしく作るには格好の素材なので、今まで、なかなか映画制作の許可が下りなかったが、ある人が許諾を得て私のところに話を持ってきた。
藤田嗣治のエピソードは、それなりに知っていて「騒がしい人、話題の多い人、自己顕示欲の強い人」という印象だった。話を持ちかけられたときは、「あのフジタ?」という思いだったが、調べていくと、とても単純な人だと分かった。何よりも勤勉。子供っぽくて、有名になりたい人。絵の世界では「画狂」、様々な挑戦をして絵を描き続けた人だと思う。

2 「つながりが分からない」という、映画に対する感想について
○ 講演の概要
絵の場合だと、リンゴの絵を見て「食べられるかな?」と考えることはない。絵の中と現実の世界とは別ものだと分かって鑑賞しているからだ。
しかし、映画だと行為と言葉が結びついて物語が作られることで、現実の世界と錯覚する。現実の世界では「それが有用かどうか」の判断は(生きる上で)避け難いが、映画に「有用性」を持ち込むと映画の根本が奪われてしまう。映画表現は「有用性から離れる」ことが大切。
今の観客はTVドラマで悪い癖がついており、「物語に結びつかないもの」には反射的に「わからない」といってしまう。映画のベースは「物が映っている」こと。
なお、映画「FOUJITA」は、今まで撮った6本の中では最高の仕事だと思う。

3 戦争画について
○ 講演の概要
敗戦後、マッカーサー司令官の指示で戦時中に描かれた戦争画を集めることになった。この時、日本側で担当したのが藤田。その後、アメリカ内部で戦争画がプロパガンダか、芸術かで意見が分かれ結論がでないまま、戦争画はアメリカに持って行かれた。
その後、戦争画は展示されないままアメリカの倉庫にしまい込まれていたが、1970年代になって永久貸与という形で日本に返還され、東京国立近代美術館が収蔵している。映画で取り上げた《アッツ島玉砕》は「反戦」か「戦争協力」か、時代によって評価が違う。
アッツ島は、日本が初めて経験した「負け戦」で、陸軍はこれを「玉砕」つまり、「玉と散る」と美しく言い換えるキャンペーンを行った。藤田嗣治は、このキャンペーンの下で《アッツ島玉砕》を描いた。藤田が公式に発言していることと、絵は分裂している。映画でも「絵を描く藤田」と「社会人としての藤田」は錯綜している。
戦後、藤田は戦争画を描いたことに対する批判に怯まなかった。それは、背後に猛烈な孤独感を抱えているヨーロッパの競争社会で学習してきたから。多くの戦争賛美詩を書いた高村光太郎が、戦後、田舎に引っ込んでしまったのとは好対照。
 Ron.

名古屋市美術館 「麗しきおもかげ」二度目の楽しみ

カテゴリ:Ron.,アート見てある記 投稿者:editor

名古屋市美術館で開催している「麗しきおもかげ」で、作品の入れ替えがあったので、行ってきました。お目当ては3点。高橋由一《美人(花魁)》、浅井忠《収穫》と橋本平八の木彫《花園に遊ぶ天女》です。

◆高橋由一《美人(花魁)》
 モデルになった女性が、「自分はこんな顔ではないと泣いて怒った」というエピソードが有名ですが、新聞などに掲載されている図版はともかく、展示されている本物に違和感はありません。
丁寧に描かれているので、なぜ泣いたのだろうと思いましたが、あわせて展示している日本画の美人図を見ると納得しました。
表現の仕方が全く違うのですね。「脳は見たいものしか、見えない。」と言いますから、当時の人は鏡を見ても日本画の美人図のような自分を見ていたのでしょう。

◆浅井忠《収穫》
絵の解説にあるとおり、まさにバルビゾン派の絵です。1890年の制作といいますから、フランスではすでに印象派が台頭してたと思いますが、当時の日本人の感性に合ったのは、このような絵だったのですね。

◆橋本平八《花園に遊ぶ天女》
前に見ていたはずの木彫ですが、始めて出会ったという印象です。
この木彫をお目当てにしたのは、先日の協力会ミニツアーで行った三重県立美術館のコレクション展で、橋本平八の特集に出会ったからです。三重県立美術館では丸々1部屋を使って、木彫などを展示していました。そのときは、質が高い木彫だと思っただけですが、その後、「麗しきおもかげ」でも橋本平八の木彫が展示されていることを知り、駆け付けました。
天女というより少女で、首を傾げたポーズが特徴的です。
他の美術館も見てみるものですね。
                            Ron.

東京藝術大学コレクション 麗しきおもかげ 日本近代美術の女性像

カテゴリ:Ron.,アート見てある記 投稿者:editor

3月5日(土)から、名古屋市美術館で東京藝術大学コレクションによる女性像の展覧会が開催されています。展覧会は2部構成で、第1部が東京藝術大学コレクションと名古屋市美術館所蔵作品11点による「日本の近代美術の女性像」、第2部が「東京美術学校日本画科の卒業制作の女性像」です。

ギャラリートークの様子

ギャラリートークの様子


◆第1部では、重要文化財が3点
 第1部の見どころは3点の重要文化財でしょう。とはいえ、会期中に展示替えがあるので、現在見ることが出来るのは狩野芳崖《悲母観音》(3月21日まで)だけ。高橋由一《美人(花魁)》と浅井忠《収穫》は3月23日からのお楽しみです。後期に、もう一度見に来ましょう。
 《悲母観音》は日本画のためか、照明が暗いので近くでじっくり見なければなりません。仔細に見るとヒゲが描かれ「あれ?」と思いましたが、「母性愛」を表現しているということならば、やはり女性像ですよね。
 なお、個人的趣味ですが、百武兼行《ブルガリアの女》に描かれた民族衣装が印象的でした。一枚革と皮ひもで出来ている靴が面白いですね。
◆名古屋市美術館のコレクションが11点
 何故か懐かしさを感じる作品が何点もあるのでキャプションに目を凝らすと、作品番号の右肩に小さな*印が付いています。市美のコレクションでした。普段は常設展示室の狭いコーナーに展示されていますが、今回のような広い空間で見て、作品の質の高さを改めて感じました。佐分眞《食後》では、テーブルの果物や右の女性のドレスの色の鮮やかさに目を見張りました。
◆日本画の変遷が体感できる第2部
 2階には、1940年までに収蔵された日本画科の卒業制作から厳選された40点が展示されています。どの絵も大きく、色彩が鮮やかなことに目を引かれます。全力を注ぎこんで卒業制作に取り組んだことがうかがわれます。展示室の入口の解説では5期に分けて、卒業制作の変遷を概観していますが、確かに、絵のテーマや描かれた女性の服装が時代とともに変わっていくのが良く分かります。篠田十一郎《あかとんぼ》は、女の子が七五三の記念写真のようで可愛らしく、思わず見入ってしまいました。
 昭和になると洋装の女性が描かれるようになりますが、金子孝信《季節の客》では雑誌「VOGUE」がチラッと見え、昭和15年という時代にこんな絵を描いた勇気に驚きます。図録の解説には「中国戦線に派遣され、1942(昭和17)年に戦死。」との記述。「さぞ無念だったろうな。」と、ため息が出ました。
 3月13日(日)に協力会のギャラリートークがありますが、所要のため参加できないのが、とても残念です。会期は4月17日(日)まで。       Ron.
思い思いの絵に見入る会員たち

思い思いの絵に見入る会員たち

ポジション展ギャラリートーク

カテゴリ:会員向けギャラリートーク 投稿者:editor

不思議な作品、見上げる会員たち

不思議な作品、見上げる会員たち


  今回のギャラリートークではこの展覧会自体が個性ある作家たちの作品展示ということでいろいろな種類のアートに触れることができた。従来のポジション展は絵画というか平面的な作品が多いのだが今回は針金、陶器、米粒、糸、紙などを使った立体的な作品が多く地元の作家たちの力作が並ぶものとなったと思う。自分たちでも購入できそうな作品も多く協力会のメンバーで購入した人もいるという話も聞く。日常生活にアート作品を持ち込むなんて素敵な選択だと思う。つい先日シャネル銀座のギャラリーでフランスの作家の作品を見てきたがあまり興味を抱かなかった。作家の意図はあるのだが日本人にはピンとこない。しかしこの展覧会では地元作家のセンスのよさがひかる。学芸員の中村さんによる話でさらに作品に対しての深い理解ができたと思う。
美しい雨の中にいるような作品

美しい雨の中にいるような作品



  水谷さんのかわいい猫たち、水野さんの蚊帳のある部屋の展示、中谷さんの提灯をつかった哲学的な作品、稲葉さんの糸を使用した鳥の巣、徳田さんの未来的なカップ、KIMさんの遊び心満載の作品、そして米山さんの自分の名にちなんで米粒にこだわるのかどうかわからないが米粒を使った大変な作業時間を要する作品、白居易の詩を使った作品など細かく丁寧に見れば見るほどいろいろな発見ができる展覧会である。まだ見ていない人たちにぜひ見てほしいと思う展覧会である。参加者は30人ほどであった。
                              谷口 信一
丸テーブルを囲んで

丸テーブルを囲んで

ポジション2016 作家を囲む会

カテゴリ:作家を囲む会 投稿者:editor

 新年おめでとうございます。本年も名古屋市美術館協力会をよろしくお願いいたします。

乾杯の音頭をとる佐々木会長

乾杯の音頭をとる佐々木会長


正月気分もまだ抜けきらない1月10日に、恒例の作家を囲む会が催されました。
今回の展覧会は、若手の作家を集めたポジション展。囲む会にもたくさんの作家さんが参加してくださいました。
普段、作家さんと話をする機会はなかなか持てません。しかしこの会では、作家さんと個人レベルの話をすることができるので、毎回楽しみです。

今回は2013年のトリエンナーレ出品作家でもある、米山より子さんとお話しさせていただきました。
彼女の作品は、絹糸にごはん粒を貼り付けて、まるでクリスタルのような輝きを生みだした糸を、何百本も吊るして幻想的な空間を作り出したインスタレーション。私も及ばずながら制作に加わらせていただいたので、ひと際思い入れのある作品でした。ご本人はとても気さくな方で、嬉しいことに私のことも覚えていてくださいました。また機会があればお手伝いさせていただきたいと思っています。

いつもながら、会員の皆さんが差し入れてくれる高級酒と、おはなカフェのお料理に大満足したひと時でした。
Izumin

今回も、おはなの伊藤さん手作りのお料理

今回も、おはなの伊藤さん手作りのお料理


おいしい料理に場も盛り上がります

おいしい料理に場も盛り上がります


作家のみなさんにもお話してもらいました

作家のみなさんにもお話してもらいました

2016オリジナルカレンダーのお知らせ 設楽知明氏

カテゴリ:オリジナルカレンダー 投稿者:members

2016年の協力会オリジナルカレンダーの作家は設楽知明氏に決定しました。

設楽知明氏は北海道生まれ、愛知県立芸術大学で教鞭をとられています。名古屋を中心に精力的に作品を発表し続け、1994年に名古屋市美術館で開催された「ポジション展」にも作品を出品しています。そのご縁で、オリジナルカレンダーをお願いすることとなりました。

会員の方には、準備が整い次第、順次、発送させていただきます。お手元に届くまで、もうしばらくお待ちください。

名古屋市美術館協力会では、毎年、地元作家によるオリジナルカレンダーを配布しております。そのほかにも特典がいっぱいです。まだ会員でない方は、是非、この機会にご入会ください。

お問い合わせは、名古屋市美術館協力会、中村(052-212-0001)まで。

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