「コレクションを極める」展ギャラリートーク

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企画展は学芸員の研究成果の一つと言われています。長い時間をかけた考察と検証を経て、新しい切り口の展示への思いや使命感を具現化した、いわば学芸員の分身です。現在展観中の『コレクションを極める』展は、学芸課長の深谷さんが主担当です。

「‥‥今回の企画、作品の選定、レイアウトやキャプションの執筆は楽しくてしようがなかったですよ。キャプションは僕の個人的見解も多く、筆がどんどん進みました」と深谷さんは満面の笑みを浮かべて、2月7日(日)のギャラリートークで話されました。30名以上の会員の前で、深谷さんは「‥‥正直言って、予算が厳しいことを逆手にとって、収蔵品を改めてじっくり見ていただこうと思い立ったわけです。常設展にあまり出ていなかった作品も見ていただこうと。例えば、鶴田吾郎『中村彜』です。これは中村彜の死後直後の写生ですが、畏友の思い出といった肖像画でしょう」と丁寧な解説が続きました。
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特別展「コレクションを極める」展トーク

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この企画は終了しました。

特別展「コレクションを極める」展ギャラリートーク開催のお知らせ


日時 : 2010年2月7日(日) 17:00~

担当学芸員が展示室内で作品を前に直接お話します。
参加される方は、先日送付した参加申込書を持参の上、17:00までに2階講堂にお集まり下さい。
これは協力会会員を対象にした催しです。

「絵画と写真の交差」展ギャラリートーク

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 白川公園の木々が色づき始めた11月8日夕方より名古屋市美術館 特別展「絵画と写真の交差」展の協力会会員向けギャラリートークが始まりました。
 今年の春から会員になりましたが、楽しみのひとつが特別展ギャラリートークでした。
 今回の展覧会を担当した学芸員の原沢暁子さんが約1時間20分くらいかけて写真が発明される以前から現在の写真に至るまでを絵画と関連付けながらわかり易く解説されました。
 270点ある作品の展示は時代別になっています。解説を聞きながら作品鑑賞をした中で印象に残ったことを書いてみたいと思います。
 写真が発明される以前の絵画「農民の結婚式」ブリューゲル(父)作の本物はウイーン美術史美術館にあるそうですが、ブリューゲル(子)の模写作品でも結婚式に参加している農民のいきいきした動きや、奥のほうでほんのり頬を染めて座っている花嫁の幸せ感が伝わってきました。

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「日本の表現主義展」トーク

カテゴリ:会員向けギャラリートーク 投稿者:editor

協力会の行事の一つに美術館閉館後に行われるギャラリートークがあるが、これは各特別展ごとに名古屋市美術館の担当学芸員から話を聞く催しで、私も何回か参加しているが、毎回新しい発見がある。

今回は5つの美術館を巡回する「躍動する魂のきらめき:日本の表現主義展」で各美術館の学芸員が共同企画した展覧会で、なかなか面白い。
面白い第一の点は展示物が多岐に渡っている点である。当然絵画あり、そして写真、工芸品、家具、舞台装置模型、建築物模型等がある。
関連の催し物としては記念講演会が2つ,名古屋市美術館の展示を担当した竹葉学芸員の作品解説会、そしてドイツ表現主義映画上映会、無声映画と音楽の出会い、それとボランティアによるギャラリートークと多彩な催しも珍しい。
私は単なる素人で、表現主義というと「何を」表現するの?と問いかけたくなるんだけど、絵画、写真というと視覚媒体なんだけど、他の4覚,聴覚、臭覚、触覚、味覚が視覚媒体で表現できるのかなとか余分な事を考えてしまう。
特に竹葉学芸員の専門の写真だと素人は写真は写実だと思うけど写真家は色々な手段を使って独自性、芸術性を表現しようと努力する事を改めて知った。参加者は35名となかなかの盛会であった。

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