ベン・シャーン展 ギャラリートーク

カテゴリ:会員向けギャラリートーク 投稿者:editor
テーブル状の展示ケースの中をのぞきながらおしゃべり

テーブル状の展示ケースの中をのぞきながら

 2月12日、名古屋市美術館にて開催されているベン・シャーン展のギャラリートークが行われ、48名が参加しました。ベン・シャーンはクロスメディア・アーティストと称され、写真、絵画、グラフィック・アートなどの様々な方法で彼の生きた時代の社会問題や世相を表現した作家で、参加者は担当学芸員の角田美奈子さんの解説を交えてゆっくりと鑑賞することが出来ました。

当日は48名の会員が参加

当日は48名の会員が参加

 

 今回の展覧会で一番印象深かったのは第五福竜丸事件をとりあげた『ラッキー・ドラゴン』(1954年、ビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験により静岡県焼津港所属のマグロ漁船第五福竜丸が被曝した事件)で、この事件の最初の犠牲者となった無線長・久保山愛吉さんの肖像画が描かれていました。世界で唯一の原爆被爆国である日本で、しかも昨年3月に津波によるものとはいえ原子力災害に見舞われているなかでこのような作品に出会うと、あらためて放射能の恐ろしさについて考えさせられます。

会員 中村麻弥

直接角田学芸員に質問する会員も…

直接角田学芸員に質問する会員も…

ラッキー・ドラゴンの前で

ラッキー・ドラゴンの前で

中村正義展

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1つ1つの作品について興味深い解説

1つ1つの作品について興味深い解説

 中村正義といえば、以前、名古屋美術倶楽部で彼の作品がオークションに出ており購入しようかどうしようか迷ったことがあった。結局買わずじまいにおわった。今思うにかえすがえすも残念。妙に存在感のある自画像だったことを記憶している。今回の展覧会で彼の作品を通してその技量の高さ、才能、そして進化し続けた手法に驚かされた。11月6日の美術館学芸員の山田先生の2時間に及ぶ興味深い解説。その後の会員向けのギャラリートークに参加してなお一層作品を理解することができた。単刀直入に言わせてもらうならば 「おそるべき中村正義」 である。

   初期の伝統的な日本画、人物画、風景画。彼独自の感覚で描いた「舞妓」。名物切れの文様である花兎文金襴を一文字に使用した二幅の「瀟湘八景」。ウオーホールを彷彿とさせるポップアート風の「三島由紀夫像」。東山魁夷とは一線を画す湿潤のないシャープな線で描かれたひえきった冬景色の日本画。味わい深い仏画など日本画の伝統に挑戦し続けた姿勢が窺える。1940年代後半から1070年代までの時代を反映しつつもライバルたちとの競合をも含んだ彼の壮大なる葛藤の軌跡である。絵画に対して真摯に取り組み続けた偉大なる一人の画家の叫びがある。

   この展覧会は必見である。ぜひとも鑑賞することを皆さんにおすすめしたい。

谷口 信一

ど迫力の舞妓画の前で

ど迫力の舞妓画の前で

「東松展」、竹葉学芸員によるギャラリートーク

カテゴリ:会員向けギャラリートーク 投稿者:editor

5月8日(日)母の日。
「東松展」の竹葉学芸員によるギャラリートークに参加してきました。
ギャラリートークを聞く前に まずはどんな作品が並んでるのかなぁと、会場をぐるっと回ってみました。ワォ!並んでる並んでる、ずら~りとすごい作品数!!。竹葉学芸員いわく500余点の展示だそうです。

東松展ギャラリートークの様子 2階

東松展ギャラリートークの様子 2階

アマチュア時代に岩波から「君は撮るだけでいいよ」と現像などはスタッフがやってくれて、おかげでしばらくプリントする技術がなかなか身につかなかった・・・。最初のコーナーから熱く熱く語りはじめた竹葉学芸員のギャラリートーク、瀬戸の窯焼き職人たちの生活、明治に生まれた男たち、家シリーズは伊勢湾台風がきっかけとか、長崎の人、もの、作品の一つ一つを見ていると 東松照明の注ぐ視線がみえてきます。

東松展ギャラリートークの様子

東松展ギャラリートークの様子


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ギャラリートーク「ポーラ展」レポート

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ポーラ美術館コレクション展ギャラリートーク

ポーラ美術館コレクション展ギャラリートーク

 12月19日日曜日、5時10分よりポーラ美術館コレクション展ギャラリートークが開催されました。
 時間前より会員の方々に続々とお集まりいただき、最終的には46名の方に参加いただいてギャラリートークが始まりました。
 最初は入り口のオープンスペースで角田学芸員からこの展覧会の開催までの経緯やポーラ美術館について説明があり、会員の皆さんもまさにall earsになってその説明に聞き入られました。その後、ポーラ美術館館長さんのご意向である、『自由に絵を楽しんで欲しい』という言葉に従い30分ほどで自由に1・2階の展示スペースを見学していただき、再度入り口に集合して頂きました。その後は入り口から順に一斉に鑑賞し、会員さまからの質問に答えながら角田学芸員が解説をしてくださるという、非常に教育的なギャラリートークとなりました。
 当日は、昨今協力会の会員が増えていることもあり、新規会員の方もいらっしゃり、ますます活動が盛り上がっていってくれればと願うばかりです。
                              協力会事務局 中村麻弥

あいちトリエンナーレ合同鑑賞会

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名古屋市美術館協力会・愛知県美術館友の会合同鑑賞会 のお知らせ


 あいちトリエンナーレ2010 の鑑賞会を、名古屋市美術館協力会と愛知県美術館友の会の合同で開催します。名古屋市美術館及び愛知県美術館の担当学芸員が解説を担当します。
(名古屋市美術館会場では、講堂でのガイダンス後、自由鑑賞とします。展示室内でのギャラリートークは行いません)

1) 日時:平成22年9月9日(木) 午前10時~午後3時30分(予定)

 午前10時から12時まで  ガイダンス&ギャラリートーク  愛知芸術文化センター
   昼食及び会場移動
 午後2時から3時30分まで  ガイダンス後、自由鑑賞  名古屋市美術館

2) 対象:名古屋市美術館協力会および、愛知県美術館友の会の会員
 (どちらの会場も会員限定、会員証の提示により両会場のみ入場可、参加費無料)

3) その他:名古屋市美術館協力会会員を対象とした、名古屋市美術館会場における 閉館後のギャラリートークは、9月12日(日)、午後5時15分から行います。講師は笠木学芸員です。参加される会員の方は、2階講堂にお集まりください。

協力会事務局

ギャラリートーク「村上友晴」展

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6月13日、日曜日、協力会総会の後に開催された学芸員の山田さんによる「村上友晴」ギャラリー・トークに参加した。実は総会前に一度見て、総会に出てギャラリー・トークに参加した。
展覧会は一言で言うと圧倒される内容であった。久し振りに涙が出そうになる作品群に出会った。最初のうちの作品は無題で,だんだんキリスト、十字架,マリアに変わっていく。それで作家がキリスト教と関わっているのだなと分かる。でも、作品の近くには作品の題、使われた絵の具等を示す小さなパネルは無く、鑑賞ガイドを見て、それを知る。時々はパネルが鑑賞の邪魔になることがあるので鑑賞には少し面倒かもしれないがいい試みだと思う。一回目の時はお客も少なく「静か」に鑑賞できた。

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