2019オリジナルカレンダーのお知らせ 松本陽子氏

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2019年の協力会オリジナルカレンダーの作家は松本陽子氏に決定しました。

松本陽子氏は東京生まれ、東京藝術大学美術学部油画科を卒業。1960年頃より、抽象絵画の制作を始めます。1980年代から1990年代にかけ、ピンクを主調色とした独自の抽象絵画のスタイルを完成させました。また、名古屋市美術館で開催された「モネ それからの100年」に作品が出品されました。

会員の方には、準備が整い次第、順次、発送させていただきます。お手元に届くまで、もうしばらくお待ちください。

名古屋市美術館協力会では、毎年、地元作家によるオリジナルカレンダーを配布しております。そのほかにも特典がいっぱいです。まだ会員でない方は、是非、この機会にご入会ください。

お問い合わせは、名古屋市美術館協力会、中村(052-212-0001)まで。

2018オリジナルカレンダーのお知らせ 山田純嗣氏

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2018年の協力会オリジナルカレンダーの作家は山田純嗣氏に決定しました。

山田純嗣氏は長野県生まれ、平成24年の「ポジション2012」に出品しています。

今回のカレンダーは、セザンヌの≪赤いチョッキの少年≫をもとにしていますが、主題となる少年の部分は空白になっています。その空白の周辺には、セザンヌの作品には描かれていない動物や植物が、細かい筆致でびっしりと描かれています。

図と地の関係を逆転させたその絵柄から、「人は絵を見て何を見ているのだろう」という作家の思いを読み取ってください。

会員の方には、準備が整い次第、順次、発送させていただきます。お手元に届くまで、もうしばらくお待ちください。

名古屋市美術館協力会では、毎年、地元作家によるオリジナルカレンダーを配布しております。そのほかにも特典がいっぱいです。まだ会員でない方は、是非、この機会にご入会ください。

お問い合わせは、名古屋市美術館協力会、中村(052-212-0001)まで。

2017オリジナルカレンダーのお知らせ 庄司達氏

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2017年の協力会オリジナルカレンダーの作家は庄司達氏に決定しました。

庄司達氏は京都市生まれ、京都市立美術大学専攻科彫刻専攻を修了。現在は、名古屋芸術大学で後進の指導に当たっています。その作品は、白い布によるインスタレーションが多く、名古屋市美術館の所蔵作品点でも時折、展示されます。

制作されたカレンダーは布製ではありませんが、たくさんの布が重なり合い、風になびく様子がカラフルな77本の波線で表現されています。

会員の方には、準備が整い次第、順次、発送させていただきます。お手元に届くまで、もうしばらくお待ちください。

名古屋市美術館協力会では、毎年、地元作家によるオリジナルカレンダーを配布しております。そのほかにも特典がいっぱいです。まだ会員でない方は、是非、この機会にご入会ください。

お問い合わせは、名古屋市美術館協力会、中村(052-212-0001)まで。

2016オリジナルカレンダーのお知らせ 設楽知明氏

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2016年の協力会オリジナルカレンダーの作家は設楽知明氏に決定しました。

設楽知明氏は北海道生まれ、愛知県立芸術大学で教鞭をとられています。名古屋を中心に精力的に作品を発表し続け、1994年に名古屋市美術館で開催された「ポジション展」にも作品を出品しています。そのご縁で、オリジナルカレンダーをお願いすることとなりました。

会員の方には、準備が整い次第、順次、発送させていただきます。お手元に届くまで、もうしばらくお待ちください。

名古屋市美術館協力会では、毎年、地元作家によるオリジナルカレンダーを配布しております。そのほかにも特典がいっぱいです。まだ会員でない方は、是非、この機会にご入会ください。

お問い合わせは、名古屋市美術館協力会、中村(052-212-0001)まで。

だまし絵Ⅱ ギャラリートーク

カテゴリ:会員向けギャラリートーク 投稿者:members

講堂に集合した会員たち

講堂に集合した会員たち

新春初のギャラリートークは「だまし絵Ⅱ」です。
当日は入場者が3,895人もあり閉館時刻を過ぎても館内に人が居たので、講堂で短いレクチャーを受けてから展示室に入ることになりました。担当の保崎裕徳学芸員によれば「前回(2009年)のテーマは、だまし絵400年の歴史。今回のテーマは、20世紀になって「だまし絵」がどのように進化したのか。」とのことです。

アルチンボルドの作品を前に

アルチンボルドの作品を前に

レクチャーが終わって、参加者52名が展示室に移動。通常の展覧会とは違い入口は2階です。
プロローグは古典的なだまし絵の展示で、最初の展示はアルチンボルドの「司書」。チラシに印刷されていた絵です。目は鍵、ひげはハタキ。本と人物のダブルイメージです。

第1章 トロンブルイユ(だまし絵)からは、20世紀の作品になります。杉本博司の「Polar Bear」は福岡伸一が日経新聞の連載「芸術と科学のあいだ」で取り上げていました。福田美蘭の「Copyright原画」は、一見ディズニーのキャラクターなのですが、著作権に抵触しないようキャラクターが隠されているという作品です。須田悦弘の「雑草」「葉」は見落としそうなところに展示されていました。

福田美蘭さんの作品に見入る会員たち

福田美蘭さんの作品に見入る会員たち


第2章 シャドウ、シルエット&ミラー・イメージは、鏡を使った20世紀の技法。福田繁雄の「アンダーグラウンド・ピアノ」は、現実の世界の破片の寄せ集めが、鏡の中ではちゃんとしたピアノになっています。ダニエル・ローズィンの「木の鏡」は、その前に人が立って動作をすると、いくつもの木片でできたパネルに影が出現し、カタカタと音を立てて動作を真似るという楽しい作品です。

第3章 オプ・イリュージョンは錯覚を楽しむもので、パトリック・ヒューズの「広重とヒューズ」は、前に立って体を左右に振ると、絵も左右に動く不思議な作品です。(ただし、仕掛けを見ると魔法が解けてしまいます)アニッシュ・カプーアの「白い闇Ⅸ」を凝視していると、穴の中が底なしの空間に見えてきます。

第4章 アナモルフォーズ・メタモルフォーズは歪み・変容。ダリの「海辺に出現した顔と果物鉢の幻影」に隠されたイメージを探していると、いつまでたっても絵の前から離れることができません。エヴァン・ペニーの「引き伸ばされた女#2」は高さ3メートルの作品で大きさにびっくりします。トニー・アウズラーの「ピンク」は人間の目と口を持ったカエルが様々な表情をします。とても気味が悪いけど、思わず見入ってしまうキモかわいい作品です。

地下1階の常設展示室3ではハンス・オプ・デ・ベークの「ステージング・サイレンス(2)」を上映しています。風景が次々に変わり、やがて角砂糖の摩天楼が出現するのですが、最後はどうなるでしょうか?美術館で確かめてください。
理屈ぬきで楽しめる展覧会です。お勧めします。 
Ron.

解説してくださった保崎裕徳学芸員

解説してくださった保崎裕徳学芸員

「点描の画家たち」ミニツアー

カテゴリ:Ron.,ミニツアー 投稿者:members

3月21日(祝)に行われた「点描の画家たち」ミニツアーに参加しました。午後2時、愛知芸術文化センター12階に集合。アートスペースE、Fで中西園子学芸員の解説を聞いた後、10階の愛知県美術館に移動し自由行動です。

中西学芸員

中西学芸員


中西学芸員の解説によれば、
①日本で点描や新印象派を紹介した展覧会は今回が3回目
②クレラー=ミュラー美術館のオリジナルコンセプトは「点描」、「新印象派」ではなく「分割主義」
③オランダのクレラー=ミュラー美術館の名品が揃う
の3つが本展の特色とのことです。
参加した会員のみなさん

参加した会員のみなさん


分割主義と聞くと「プーチン大統領によるウクライナの領土分割」などと連想してしまいますが、その趣旨は「色を純粋色に分割して並置する」ということであり、明るく鮮やかな色彩とするため「絵の具を混ぜるのではなく、カンバスの上に並べて、網膜上で一つの色と認識させる」というもので「補色の組み合わせで色彩の鮮やかさを強める」手法とのことです。
確かに、今回の展覧会名は英文表示で”DIVISIONISM FROM VON GOGH AND SEURAT TO MODDRIAN”=「分割主義 ゴッホ スーラからモンドリアンまで」となっており、「点描」にとどまらず「分割主義」の原理で制作されたゴッホやフォーヴィズム、モンドリアンの作品まで展示しています。

前置きはこのくらいにして、展示作品を紹介しましょう。
先ず、会場に入って正面の壁にはゴッホの「レストランの内部」が展示されています。「ゴッホが点描の画家?」と思いましたが、分割主義というオリジナルコンセプトを考慮すると納得できます。
最初の部屋は「印象派の筆触」をテーマに、国内美術館の所蔵作品を展示しています。モネの「ラ・ロシュブロンドの村」「ジヴェルニの草原」は夕焼け空に光る茜雲が印象的でした。スポットライトの効果でしょうか、絵の裏から光が出てくる感じがします。

二つ目の部屋は「スーラとシニャック」で、スーラの「ポール=アン=ベッサンの日曜日」はパステル調の色彩もよかったですが、堤防に佇む小さな人物までも克明に描写しており、彼の忍耐力に感心しました。メナード美術館所蔵の「サーカスの客寄せ」(展示は3月23日まで)は小さな素描ですが、思わず見入ってしまいました。モーリス・ドニの点描もあります。

三つ目の部屋はクレラー=ミュラー美術館所蔵のゴッホを中心に、国内美術館所蔵のゴーギャンやヴラマンク、ドランの作品も展示し、分割主義の影響の広さを示しています。

四つ目の部屋はベルギーとオランダの作品で、初めて目にする作品ばかりでした。チラシにはテオ・ファン・レイセルベルヘの「7月の朝」やヤン・トーロップの「海」が紹介されていますが、個人的には、レイセルベルヘの「満潮のペール=キリディ」に惹かれます。「銭湯の大きな壁面にタイル画で描いたら迫力があるだろうな」と妄想してしまいました。ヤン・ファイルブリーフの「積み藁のある風景」とヨハン・アールツの「砂丘の農家」はサイズも構図もほぼ同じですが使っている色彩が違うので、その対比が面白く、しばらくの間絵の前に立ち止まり2つの作品を見比べていました。

最後の部屋は、モンドリアンです。赤、青、黄の3原色と白、黒だけで描かれた「赤と黄と青のあるコンポジション」は「点描」とは程遠い作品ですが、「色を純粋色に分割して並置する」という分割主義の方法には従っており、今回の展覧会のオリジナルコンセプトの奥深さに感心しました。なお、作品鑑賞に関係ありませんが、モンドリアンの作品は「額」まで一体となっているので「大きな額の中に、額に入った絵がある」という展示が多く、面白い発見でした。
なお、三連休初日ということで入場者が多く、我々もモギリのところで行列待ちをしました。展示室内は鑑賞に支障を来さないギリギリの人出です。人ごみを避けたいなら、平日の閉館間際に入ると良いでしょう。
Ron.

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