2023.10.16 投稿
瀬戸市美術館(以下「瀬戸市美」)で開催中の「瀬戸ノベルティの至高 Made by MARUYAMA
」(以下「本展」)を見てきました。本展は瀬戸市の丸山陶器が生産したノベルティ(陶磁器製の置物や装飾品)を展示するもので、その概要や感想などを投稿します。
◆第1章 丸山ノベルティの始まりと発展(1階 展示室2)
昭和11年以前に制作された「手活人形」(体内に通したゴムひもで手が自由に動く人形)から始まる戦前の人形から、戦後・占領下(1952年4月頃まで)の ”Occupied Japan” と表記された人形までの製品が展示されていました。
・ドレスデン人形
第1章で目を引くのは「ドレスデン人形」です。ドレスデン人形について、展覧会の解説は「17~18世紀のヨーロッパの衣装をまとった男女の人形で、ドイツのドレスデン地域やマイセン窯で作られた上流階級向けの製品を参考に生産。マイセン人形とも呼ばれ、丸山製陶では昭和10年にドレスデン人形を完成。アメリカ市場向けに生産を始めた。写実的で優雅なつくりが特徴」と書いています。 特に、戦後の ”Occupied Japan” の頃の製品は《踊る婦人》(写真右)のように優雅なものです。磁器製のレースを着た「レース人形」もありました。
◆第2章 至高の丸山ノベルティ(1階 展示室1)
展示室1では、《マスクを持つ男女》(写真左)など45cmを超えるような大型の人形の外、アルプス越えのナポレオン(本展のチラシに掲載)など様々な製品が展示されていました。
◆第3章 丸山ノベルティのバラエティ(2階 展示室3)
2階の展示室3では、アメリカの雑誌『サタデー・イブニング・ポスト』に掲載されたノーマン・ロックウェルのイラストレーションを題材にした《食前のお祈り》(写真上)や《自画像》などを展示していました。
コメントはまだありません
No comments yet.
RSS feed for comments on this post.
Sorry, the comment form is closed at this time.