国際芸術祭「あいち2025」 (愛知県陶磁美術館)

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:members

前編の”国際芸術祭「あいち2025」(芸術文化センター)”の続きです。

愛知県陶磁美術館入口

シモーヌ・リーの作品は、陶磁美術館の地下展示室にあります。ぜひ、作品の周りをゆっくりと回ってみて下さい。女性が身に着けた貝殻のスカートの重量感や、彼女の喜怒哀楽を想像しながら眺めてみて下さい。絵画や彫刻で表現される女性像とは、一味違ったリアリティを感じられるのではないでしょうか。

シモーヌ・リー ≪Untitled≫

西條茜の作品は、哲学的で、かつ身体的な一連のオブジェで構成されています。展示室の床には、砂地を模した絨毯がひかれ、本展期間中、時々、オブジェを押して動かすパフォーマンスが行われます。小さめの作品でも、50kgを超える重量があり、大人でも簡単には動かせませんが、反復される労働と絨毯に残る移動の痕跡が作品タイトルと良く調和しています。

西條茜 ≪シーシュポスの柘榴≫(部分)

ハイブ・アースは、アートとデザイン、建築に取り組むガーナのスタジオです。本展では、土を強く突き固めて建材に用いる「版築」という技法で、階段状のベンチ(凸)を作りました。以下の写真は、ベンチの材料になる土を採取した穴(凹)です。芝生に掘られた四角い穴と、離れた場所に作られたベンチとの関係性が面白かったので紹介します。

ハイブ・アース ≪瀬戸の版築プロジェクト「凹」≫

(瀬戸市のまちなかの展示に続く)

杉山博之

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