令和5年6月25日開催
令和5年度の名古屋市美術館協力会総会のあと、午後5時から、協力会の会員限定のギャラリートークが開催されました。担当学芸員による解説を聞きながら、展示室内でゆっくり絵画を鑑賞でき、会員たちも満足の様子でした。
ローランサンの絵画の色調に合わせたピンクの壁など、展示も工夫されていて、見ごたえもあり、ローランサンやシャネルの活躍したころのフランスにタイム・トリップできますよ。
2023年
6月27日
令和5年6月25日開催
令和5年度の名古屋市美術館協力会総会のあと、午後5時から、協力会の会員限定のギャラリートークが開催されました。担当学芸員による解説を聞きながら、展示室内でゆっくり絵画を鑑賞でき、会員たちも満足の様子でした。
ローランサンの絵画の色調に合わせたピンクの壁など、展示も工夫されていて、見ごたえもあり、ローランサンやシャネルの活躍したころのフランスにタイム・トリップできますよ。
2023年
6月27日
令和5年6月25日開催
令和5年6月25日日曜日、まだ梅雨も明けぬ蒸し暑さのなか、名古屋市美術館2階講堂にて、協力会の総会が開催されました。会場には、協力会の役員のほか美術館職員らからなる事務局関係者、会員有志らが出席し、令和4年度の事業報告や、収支決算についての報告および審議を行いました。
まだまだコロナウイルス感染症の影響でいくつかの活動は再開されておらず、少しずつ元の活動に近い形で運営していくことを目指していくことが確認されました。
2023年
6月27日
瀬戸市美術館(以下「瀬戸市美」)で開催中の「北川民次コレクション 全員集合!」(以下「本展」)に行ってきました。瀬戸市美に行くのは、2021年11月の「池袋モンパルナス展」以来。名鉄瀬戸線の尾張瀬戸で下車。約1キロの坂道を歩くと、瀬戸市文化センターに到着。大階段を上ると、瀬戸市美の入り口です。
入館料は、一般500円、高校・大学生300円ですが、65歳以上の高齢者は無料(運転免許証、保険証など年齢を証明するものが必要ですが、証明書が無くても、提示された書類に必要事項を記入すればOK)。
本展は、瀬戸市美1階・2階の全展示室(4室)を使った大規模なもので、瀬戸市美の北川民次コレクション(油彩・水彩・スケッチ・版画・陶画)の全てを展示しているとのことでした。(本展URLを参照)
※本展URL:公益財団法人 瀬戸市文化振興財団 (seto-cul.jp)
・1階 展示室1
展示室の年表によれば、北川民次は1894(明治27)年、静岡県金谷町で生まれ、1914(大正3)年に渡米。1925(大正14)年頃に、オロスコ、リベラ、シケイロス、タマヨらと交友。1936(昭和11)年にメキシコから帰国。1937(昭和12)年に、妻の実家のある瀬戸市に引っ越しています。
作品の展示は概ね制作年順で、1937年制作の作品から始まります。主に、瀬戸の風景と、メキシコの風景・人物を描いたものが並んでいます。《ひばりが丘》(1950)は、岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》を想起させる作品。《ある村の教会のファサード》(1967)は、本展のチラシ表(本展URLを参照)のメインビジュアルです。《母と娘》(1957)は女の子が可愛く、太い線で描かれた《子どもをだいた二人の女》(1958)は、フェルナン・レジェのような作風でした。
・1階 展示室2
《陶壁 陶器を作る人々 原画》(1959)の3点は、尾張瀬戸近くの「瀬戸蔵」東側陶壁の原画。本展のチラシ裏(本展URLを参照)に載っていますが、太い線で描かれた力強いものです。メキシコの壁画運動に参加した作家なので、分かりやすい作品です。本展のチラシ表(本展URLを参照)に掲載の《静物》81965)は、ここに展示されていました。
・2階 展示室3
母子像と花の絵、サボテン売りなどが目立つ部屋です。ここでも、本展のチラシ裏(本展URLを参照)に載っている《知識の勝利》(1970)を始め、瀬戸市図書館の壁画の原画3点を展示。
・2階 展示室4
最後の部屋では、陶画や水彩を中心に展示。陶磁器の絵皿などが多いのは、「やきもの」のまち・瀬戸らしいですね。
・1階 エントランス
エントランスには、2021年開催の「池袋モンパルナス展」関連のグッズを多数、展示していました。北川民次は1937(昭和12)年8月に上京、1943(昭和18)年に瀬戸市に疎開するまで、豊島区に住んでいたので「池袋モンパルナス」ゆかりの作家になるのですね。
◆瀬戸信用金庫アートギャラリー企画展
瀬戸市東茨城町の瀬戸信用金庫アートギャラリー(以下「アートギャラリー」)でも、本展と同時開催の企画展として「瀬戸信用金庫所蔵 北川民次コレクション」を開催しています。(アートギャラリーURLを参照)
※アートギャラリーURL: 瀬戸信用金庫アートギャラリー | 地域密着について | 瀬戸信用金庫 (setoshin.co.jp)
瀬戸市美でもらった案内図によれば、瀬戸市美から尾張瀬戸に向かう途中、「西茨町」の信号で右折。歯科医院と動物病院の間の細い道を進み、バス通りに出た所で右折。アートギャラリーは、名鉄バスの「陶栄町のりば」に隣接していました。残念ながら、当日は、アートギャラリーの休館日(毎週 月曜日・火曜日)だったので、見学できませんでしたが「入場無料」ということは、分かりました。
◆瀬戸蔵(瀬戸市蔵所町)
最後の目的地は「瀬戸蔵」。瀬戸市美に原画があった《陶壁 陶器を作る人々》を見たくなったからです。アートギャラリーを出発して、尾張瀬戸の方向にバス通りを歩くと、目的の壁画がありました。なお、右の写真は、瀬戸市のホームページに掲載されているものです。
※URL:No.716 文化財の活用 | 瀬戸市 (city.seto.aichi.jp)
瀬戸蔵は、江戸時代に尾張藩が設置した「御蔵会所(おくらかいしょ)」という役所の跡地に建てられた施設で、ホール、ミュージアム、ショップ、喫茶コーナーなどを備えています。2階と3階がミュージアムで、昭和30-40年代を再現したコーナーや瀬戸焼の歩みなどの展示があります(入館料:一般520円、高校・大学生、65歳以上310円)。興味を引いたのは、江戸時代後期に磁器生産の技術を瀬戸に伝え「磁祖」と呼ばれた「初代・加藤民吉」のマンガと「瀬戸ノベルティ」(やきもので出来た人形や動物などの置物=下の写真)でした。※URL:瀬戸蔵ミュージアム – 瀬戸蔵 (setogura-museum.jp)
◆最後に
瀬戸市美の年間計画では、10/7~11/26の会期で「瀬戸ノベルティの至高 -Made in MARUYAMA-」という、瀬戸ノベルティの代表的メーカー・丸山陶器が制作したノベルティを一堂に展示する初めての展覧会を開催するようです。今から楽しみですね。
Ron.