愛知県立芸術大学卒業・修了制作展(その4)
愛知県立芸術大学の卒業・修了制作展を見てきた。展示室には、「!」や「?」と思う作品が展示され、特に絵画の部では、デジタルな視覚体験の延長や、平面の表現の延長にとどまらない作品を多数、見ることができた。今年は、校舎の各所が工事で閉鎖中とか、食堂前の広場での展示がないなど、少し殺風景な印象もあった。

東本伊代≪幕の終わり≫
救護室に迷い込んだわけではない。展示室に入り、少し立ち止まっていたら、目の合った受付の学生が「こちらも作品です」と丁寧に説明してくれた。本作は油画の学生の手によるものらしいが、提示されるのは再現された室内そのもの。インスタレーションとのことだが、離れて見れば、カーテンやベッドや戸棚を絵の具に見立てた室内画といえるのかも。見せる側の学生も、見る人々が戸惑うことを分かった上で、自分なりの表現にチャレンジしている。展示会場の冒頭で、制作の自由さと観客への配慮を感じることができた。

杉山 博之











