平成26年度 秋の旅行 催行決定!

カテゴリ:アートツアー 投稿者:editor

本年度の秋の旅行も催行が決定いたしました。
山梨県立美術館開館35周年記念「生誕200年ミレー展」を目玉とした山梨への一泊旅行。グルメや美味しい空気、景色も楽しんでくださいね。

日時: 平成26年8月23・24日 (終了しました)

1日目は山梨県立美術館開館35周年記念「生誕200年ミレー展」をゆっくり鑑賞します。宿泊はシングルの会員の皆様には甲府駅前のニューステーションホテル、2~4名の会員の皆様には武田信玄公の隠し湯、名湯湯村温泉の甲府富士屋ホテルを用意しました。
2日目は八ヶ岳高原にある清春芸術村を見学します。清春白樺美術館・光の美術館・ルオー礼拝堂・茶室徹(藤森照信氏設計)等の複合施設を楽しんでいただきます。午後は平山郁夫シルクロード美術館、開館10周年記念特別展「平山郁夫 シルクロード紀行」を見学します。

幽霊・妖怪画展ミニツアー

カテゴリ:ミニツアー 投稿者:editor

7月12日土曜日、名古屋市博物館にて、幽霊・妖怪画展のミニツアーを開催しました。当日は台風が去った後の夏の空気に包まれて蒸し暑いなか、14名の会員が参加しました。

当日参加した会員

当日参加した会員

9時30分に博物館入口で学芸員の瀬川貴文さんに迎えられ、まずは展示説明室にてレクチャを受けました。今また巷では妖怪ブームがやってきているらしく、子供たちや女性の来館者も多く見られるとのこと。当日も、朝早くから子供たちがなにやら並んで待っていました。(ワークショップかな?)
瀬川学芸員からは、何故女性の幽霊が多いのか?や、江戸時代に幽霊が歌舞伎やさまざまな文芸に取り上げられた背景など、興味深いお話がたくさん訊けました。

博物館の瀬川貴文学芸員

博物館の瀬川貴文学芸員

最後に全員でお化けポーズ

最後に全員でお化けポーズ

ボギー的、美術鑑賞法 その1

カテゴリ:アート見てある記,ボギー鈴木 投稿者:editor

 ボギー的、美術鑑賞法とは、私、ボギー鈴木が、日ごろ美術鑑賞をするに当たり、実践していること、考えていることを紹介するものである。特に目新しさはないが、もしかしたら、皆さんの参考になるかもしれません。

 1回目はテレビ番組活用法である。お目当ての展覧会に行く場合、私は事前に美術館のHP等で情報を仕入れていくが、そんな時に役立つのが、美術関連のテレビ番組だ。私が現在、視聴しているのは、日曜美術館(NHK Eテレ)、美の巨人たち(テレビ愛知)、ぶらぶら美術博物館(BS日テレ)、世界の名画~素晴らしき美術紀行~(BS朝日)の4番組である。日曜美術館は、毎週日曜朝、9時~9時45分の放送で9時45分~10時はアートシーンという各地の展覧会の情報を紹介している。日曜美術館の本編自体も、最近話題の展覧会を紹介することも多いので、事前のレクチャーとして、私もよく活用する。翌週夜8時から再放送するので、見逃した時には、その時に観ればよい。なお、アートシーンは午前に放送したものを、その日の夜8時45分~9時に放送するので、注意を要する。番組構成は、司会の俳優の井浦新さんと、伊藤敏恵アナウンサーがスタジオにゲストを迎え、VTRを交えて、対談するのが基本パターン。NHKらしい、お堅い感じの番組だが、個人的には司会が井浦氏になって良かったと思っている。

 美の巨人たちは毎週土曜の夜10時~10時30分の放送で、事実上の再放送としてBSジャパンで毎週水曜夜10時54分~11時24分に、数週遅れで同じ番組を放送している。毎週一つの作品を取り上げ、ドラマ仕立てで掘り下げて行くところが楽しい。なにより俳優の小林薫さんのナレーションが素晴らしい。この番組も最近の展覧会を取り上げることがあるので、日曜美術館と見比べても面白いかもしれません。以上2番組は地上波の番組なので、普通に視聴できると思います。

その2に続く

ボギー鈴木(Bogie-suzuki)

名古屋市美術館協力会 「挑戦する日本画展」ギャラリートーク

カテゴリ:協力会ギャラリートーク 投稿者:editor

7月6日(日)は、名古屋市美術館協力会総会に引き続いて、現在開催中の「挑戦する日本画展」のギャラリートークに参加しました。今回のギャラリートーク参加者は64名。大勢でしたね。

山田学芸係長のお話、とてもわかりやすい!

山田学芸係長のお話、とてもわかりやすい!

展示室に行く前に、名古屋市美術館の山田学芸係長から「この展覧会で紹介するのは、戦後登場した「日本画滅亡論」という逆風のなかで「日本画の革新」に取り組んだ作家たちです。その挑戦ぶりを見てほしい。」という話があり、大いに期待して展示室に向かいました。
展示室に入って、最初に目に飛び込んできたのは金色の棺に安置されたミイラを描いた大きな絵。顔の上では蝶が舞っています。これは、川端龍子「夢」で、中尊寺でミイラが発見されたというニュースに触発されて描いたもの。その左隣には白っぽい抽象画のような作品。福田平八郎「新雪」で、写実画との解説でしたが、写実画でも切り取り方によっては抽象画に見えるのですね。左手の壁には、赤ちゃんを抱いた農婦の絵。秋田の農村風景ですが、何か変。解説によれば、福田豊四郎「秋田のマリア」で、聖母子像とのこと。確かに、どの絵も「挑戦する日本画」です。
今回展示されているのは「よく集めたなあ」と感心するほど粒ぞろいで、大型の作品ばかりでしたが、中でも印象に残ったのは2階の展示室で最初に目にした、中村正義「妓女」と横山操「高速四号」。どちらもチラシに出ていますが、やはり、実物は違いますね。加山又造「黒い薔薇の裸婦」には、目が釘付けになりました。
地下1階の企画展示室3には、桑山忠明「無題」と李禹煥「点より」が展示されています。「これが日本画?」と疑問を持ちましたが、どちらも日本画を学んだ作家で「日本画に挑戦した結果、この表現に至った」とのことでした。
名古屋市美術館所蔵の作品も、いくつか展示されています。なかでも、堀尾実「冬の構図」は日本画による抽象表現であり、興味を惹かれました。
山田学芸係長のトークにも熱がこもっており、とても時間が短く感じられましたが、ギャラリートークが終了したのは予定を15分超過の午後6時45分。しかし、参加した人たちからは「これなら、午後10時までも聞いていたかった。」という声が多数。みんな、満足して美術館を後にしました。
最後に、川端龍子「夢」、福田豊四郎「秋田のマリア」、加山又造「黒い薔薇の裸婦」は、いずれも前期(8月3日まで)のみの出品です。後期(8月5日~24日)のみ出品の作品もありますので、前期・後期どちらもご覧ください。それから、常設展は「挑戦する日本画展」に合わせた展示をしています。常設展もお忘れなく。
Ron.

当日は大盛況!美術愛好家たちが集まりました。

当日は大盛況!美術愛好家たちが集まりました。