2013年
10月27日
まるっと1日 わくわくアート2013
2013年
10月15日
ユーモアと飛躍展ミニツアー
少し雲の多い3連休最終日、午前10時に美術館が開く頃から会員皆さんが集合し始め、16名の参加者が1階の展示室入口に集合しました。岡崎市美術博物館での『ユーモアと飛躍』展はアイチトリエンナーレの並行企画ということで、7組の日本の現代アーティストの作品を取り上げていました。
まずは入口で当日私たちを案内してくださった学芸員の千葉真智子さんに展覧会について説明を受けました。その名のとおり、ユーモアを軸とした展覧会ではあるが、ただ面白おかしいだけでないアート作品とのこと。興味津々です。
中へ入ってみると、なるほどどの作品もちょっと不思議なものばかり。幅10メートルほどもある長いガラスのショーケースに青いフィルムのようなものに画像が映っている写真のような作品が飾られているのですが、中を入場者が歩くことができたり、水が出てこないシャワーが壁に取り付けられていたり、はたまた天井からヘッドフォンがぶら下げられていたり。1つの特徴として、観覧者が触ったり、見たり、聴いたりと体験できる作品が多いことが挙げられます。
なかでも面白かったのは、迷路のようにプラスチックの仕切り壁で作られた家でした。ドライヤーや手袋など、一般の家庭で使われるものが天井のワイヤーからバネでぶら下がっていて、寝室や台所などの部屋に入ってそれらの物を引っ張って使うことも出来ますし、実際にその家で何日か暮らした人もいたようです。(料理もしたりして…)トイレ(…)もありますよ。使えるかどうかは訪れた人のみが知る。
会員たちも童心に返り、靴を脱いでいろんな作品に潜入。楽しいひとときを過ごしました。
私は展覧会を楽しんだ後はランチへ。岡崎市美術博物館にあるレストランで美味しいフレンチを食べて帰りました。
会員 中村
2013年
10月9日
夜空のミュージアム
トリエンナーレもあと3週間となった金曜日の夕暮れ、名古屋市美術館に行って来ました。初めて見る夕闇の中の美術館は窓からの光が輝いていてとても綺麗です。今回の表玄関にあたる裏庭は水辺を囲むように明かりが灯されています。
中に入ると、昼間あんなに暗く感じたアルフレッド・ジャーの空間が意外に明るく見えます。人間の目って不思議ですね。
次は、今日一番見たかったイ・ブルです。夜空の下の「星の建築」はどんな姿を見せるのでしょうか?
ハッ!思わず立ち止まります。白い大理石の壁に大きな影。人工のライトに照らされキラッと輝く作品と影の競演です。近付いて見上げると頭上はるかに夜空が。足元の鏡をのぞき込むと奥に行くほど暗闇が広がり底なし沼に吸い込まれそうです。昼間は青空の中の「星の建築」が夜は果てしない宇宙に漂っているように見えます。「ここにあるとあなたの作品は、こんなに素敵に見えるのですよ」とイ・ブルに伝えてあげたい気持ちになります。
螺旋階段を上がっていくと、光の靄に包まれたような不思議な感覚に襲われます。ジャーが「天国に上っていくようだ」と言ったそうですが、こんな気持ちだったのでしょうか?
2階では「ワー!きれい」という声があちこちから聞行こえます。チュールの色が昼間より鮮やかです。私も、青木さん・杉戸さんの言葉を思い出しながら歩き回ります。「チュールは6角形の穴の開いたバレエ衣装の素材。1ヶ所だけ黄色(黄緑ではない)を使っている。ワリッド・ラードから続くところは写真の色に合わせて少しピンクに…」宝探しをしているような楽しい時間です。
トップライトから空を取り込んだ名古屋市美術館の会場は、夜は昼とは違った姿を見せていました。暗闇の下のアートも光の中のアートも味わっていただきたい会場です。
レオレオ
2013年
10月2日
名古屋市美術館協力会 2013秋の美術館見学ツアー
9月28日から1泊2日の美術館見学ツアーに参加しました。今回は琳派から現代美術までと幅広い内容で、参加者の満足度が高いツアーでした。
美術館発は、午前8時。好天に恵まれ、途中の城端SAハイウェイオアシスの農産品直売所ではアケビ、みょうが、菊芋の酢漬けなど土産物を買い込む人が多く、「買い出し」のために帰りも寄ることになりました。
この日最初の見学は石川県立美術館「俵屋宗達と琳派」。俵屋宗達の国宝「蓮池水禽図」と尾形光琳の「風神雷神図」を間近で見ました。常設展では野々村仁清の雉子香炉一対のために1室が充てられ「雌雄が三百年ぶりに再会」と、説明がありました。色鮮やかな雄の香炉は、国宝です。
次の見学は金沢21世紀美術館。石川県美とは打って変わり、テーマパークのような賑わいでした。当日は、あいちトリエンナーレ2010出品作家の島袋道浩のアーティスト・トークがあり、2010年の「作家を囲む会」で島袋さんと懇談した協力会員は、懐かしそうにトークを聞いていました。
28日の夜は自由行動。友人と再会して食事する人、ライトアップバスで夜散歩をする人など様々でしたが、心残りは、夕食後にジェームズ・タレルの「ブルー・プラネット・スカイ」が見られなかったことですね。金沢21世紀美術館は午後8時閉館ですが、「ブルー・プラネット・スカイ」は無料エリアなので午後10時まで入れたのです。知らなかった、残念。
翌29日は、高岡市美術館「岸田劉生の軌跡」からスタート。日本画や本の装丁、版画が主体で洋画はわずかという異色の展覧会です。帰りのバスでは、岸田劉生が専門の市美の山田さんから詳しい解説がありました。
昼食後に曹洞宗瑞龍寺を見学。国宝の仏殿、山門、法堂、いずれも見事でしたが、一番素晴らしかったのは住職のギャラリートークでした。「半沢直樹」まで出てくる話術に思わず引き込まれ、あっという間に40分程が過ぎていました。高岡市に来る機会があれば、また瑞龍寺を見たい。
最後は、富山県立近代美術館。常設展が良かった。荒川修作や岡本太郎の「明日の神話」、ポール・デルボー、ジョージ・シーガルなど、市美や県美の兄弟姉妹に出会ったような、どこか懐かしく、落ち着ける内容でした。公園の中、隣が科学博物館、というのも懐かしく感じました。
今回のツアー、帰りのバスで拍手が多かったのは、①瑞龍寺、②富山県美常設展、③石川県美「俵屋宗達と琳派」。番外は、市美の山田さんだけが見た夜の「ブルー・プラネット・スカイ」。「10時までと知ってたなら、事前に教えてよ。」と、参加者からブーイングの嵐でした。
(Ron.)