googleartproject.com

カテゴリ:アート・ホット情報 投稿者:editor

 今回はサイトgoogleartproject.comをお勧めしたい。情報はSmithsonianの今年の6月号から取ったが、なかなか良いサイトです。世界の名だたる美術館17(ウフッツィ,メトロポリタン,テート,ゴッホ、モマ、フリア等)が参加していて、作品は70億画素(普通のデジタルカメラの1,000倍の精度だそうです)で、作品をアップすることができて本当に間近で拡大鏡を通して見ているかの様な錯覚を与える。名古屋市美術館に出品されたゴッホの「寝室」もあるので一度サイトを見てみてはいかがだろう。
 美術館内の散策もでき、更には作品をじっくり鑑賞できるので、行った事のある美術館の追体験もできるし、出かける前に予習することもできる。個人的には追体験の方が好きだが、一度アクセスするとオタクになるぐらい長い事コンピュータの前にいる事になる。バーチュアル体験もここまで来たかという感じです。特に図録を買うか買わないかと図録を見ている時に現物との違いに悩んでいる人にもお勧めです。世界の印刷技術はかなりのレベルまで行ったけれども、発行部数と図録の値段を考えるとあれぐらいが妥協なのかなとも思いますが。以前確かイタリアの出版社だと思いますが、 世界限定100部(?)で、かなりの値段の総カラー本を出していたのを思い出します。
 余談はさておいて一度googleartproject.comにアクセスしてみて下さい。

佐々木剛志

平成23年度 名古屋市美術館協力会総会 概要報告

カテゴリ:協力会事務局 投稿者:editor

 6月26日午後3時30分より、名古屋市美術館2階講堂にて平成23年度名古屋市美術館協力会総会が開催されました。当日は24名の会員さまに出席いただき(委任状提出者63名と併せて87名となり、全会員157名の3分の1の定足数53を満たす)、協力会顧問の松永美術館館長や、本年度から副会長に就任された太田美術館副館長も出席され、佐久間会長による司会のもとに、平成22年度事業報告、収支決算、監査報告、及び、平成23年度事業計画、収支予算案が報告され、承認されました。
 その他に、太田副会長から、東日本大震災の発生を受けて、被災地域にある美術館や文化施設への救援・支援活動への参加について提案されました。総会では、現時点での具体的な支援活動の決定はなされませんでしたが、今後の全国美術館会議(美術館の連携や社会的な役割を話し合う全国的な組織)の具体的な支援策や活動内容をふまえて、長期的に支援を検討していくことが決定されました。
 また、入倉副会長から昨年示された協力会の今後の活動のロードマップ(中長期計画)の中間報告があり、引き続き①美術館に対する協力(特に、名古屋市美術館開館25周年記念への支援)と②会員へのサービス向上(22年度には専任スタッフの採用を実施)の2つの目標の達成を目指し、会員数増加による財務強化にいっそうの力を注ぐ意向が確認されました。
 総会の閉会後、出席者によるフリートークの場が設けられ、先日(6月19日)豊田市美術館で試験的に行われたフェルメール展ミニツアーなどに対する率直な感想やブログの有効活用の方法などについての意見が出され、普段は聞くことができない会員の皆様からのフィードバックをいただく貴重な機会となりました。
 今後とも、名古屋市美術館協力会をご支援くださいますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。なお、総会に関する詳しい資料をご覧になりたい方は事務局にご連絡下さい。

協力会事務局

2011オリジナルカレンダー額装上の注意

カテゴリ:協力会事務局 投稿者:editor

アクリル板の次にスペーサ(木枠)、そして作品を

アクリル板の次にスペーサ(木枠)、そして作品を

 今年も半年が経過しました。渡辺英司氏のカレンダー楽しんで戴けていますか。カレンダー送付の際に、額装の注意をお知らせすべきでしたが、ここに改めてお知らせ致します。総会の際にもお話ししましたが、渡辺英司氏の作品は、2頭の蝶が中央で羽を拡げていて、その羽は画面から浮き上がっています。したがって、額のアクリル板は画面から離れていなければなりません。写真のように、アクリル板の次にスペーサーを入れ、その次に作品と裏板を入れれば蝶の羽が潰れることはありません。
その次に作品の上に裏板を当て、額をセット

その次に作品の上に裏板を当て、額をセット

 ある会員の方から、総会後にこんなメールを戴きました。「陰影ということ、大切な要素だと思い知りました。あれから我が家へ帰って、今年の名市美協のカレンダーを良く見てみたら、陰影がなく、一枚の紙のようになっていました。あれ?と思って全部取り出し組み立て直しました。額縁の次、アクリル、4つの枠内木の部品、作品、裏板、の順です。そしたら、蝶ちょうに、陰影が出来ました!!なるほどと、感心しました。半年間無駄な無感動時期を経て残念なことをしました。アクリルのすぐ次に作品を入れてしまい、蝶ちょうが平らになっていました。そういえば、トリエンナーレでは、あの作家の蝶ちょうたちは、みんな羽根が飛び立ちそうになっていましたね。また何ヶ月か、じっと見ていきたいと思います」。

この通り、蝶は立体的に浮かび上がります

この通り、蝶は立体的に浮かび上がります

ガチャガチャ戦記

カテゴリ:アート見てある記,ボギー鈴木 投稿者:editor

全8種類を制覇

全8種類を制覇

 6月12日にミニツアーで豊田市美術館に行ったが、拙文はその番外編としてお読みいただきたい(6月22日の投稿参照)。
 ガチャガチャは、フェルメール絵画のミニチュア版。ミュージアムショップの入り口横で、1回300円。14時から始まるスライドトークまでの時間調整のためにやってみたが、つい熱が入りすぎてしまった。マグネットとジグソーパズルの2タイプあるが、内容は同じである。今回はマグネットを選択。その内訳は,①地理学者(シュテーデル美術舘)、②天文学者(ルーヴル美術舘)、③真珠の耳飾りの少女(マウリッハイス王立美術舘)、④牛乳を注ぐ女(アムステルダム国立美術舘)、⑤青衣の女(アムステルダム国立美術舘)、⑥デルフトの眺望(マウリッハイス王立美術舘)、⑦真珠の首飾りの女(ベルリン国立美術舘)、⑧天秤を持つ女(ワシントン・ナショナル・ギャラリー)の、全8種類である(番号は便宜的に筆者が付けた、製作年代順ではない)。まずは普通に300円を入れて、ガチャガチャのレバーを回して行く。4回連続で違う種類。さい先の良いスタートだ。しかし徐々に同種類がが増える。さあ、どうする?ここで一緒にミニツアーに参加したTさんの出番である。Tさんも私に付き合ってガチャガチャをやり始めたのだが、途中で私が出してない種類は譲ってくれ、重複した種類は買い取ってくれたのだ。早い話、二人で全種類を集めにかかったのだ。Tさんの強力なアシストのおかげで残り1種類、「⑧天秤を持つ女」残すだけとなった。このまま続けて行けば、同じ種類が出る可能性が高いし、Tさんも既に6種類のガチャガチャを保持している。再び、さあ、どうする?そこで裏技を使った。ガチャガチャをやっている人に、「⑧天秤を持つ女」を出したら買い取る旨を申し出ることにした。正直ズルだし、大人気ないが、もうなりふりかまっていられなかった。この捨て身の作戦が功を奏したのか、2人目に声を掛けた方に、後1種類で全種類そろうので、もし「⑧天秤を持つ女」を持っていたら譲っていただけないかと頼んだら、何と快く承諾していただき、ついに全8種類そろえることができた。ガチャガチャはかなり運が左右するので、短時間で全種類そろえるには、2、3人でチームを作ってやった方が、成功する可能性が高いと思う。(2人が成功、3人目が貧乏くじを引くことはは、大いにあり得るが)。
 26日に私は名古屋市美術館に向かった。目的は協力会の総会出席と、レンブラント展のギャラリートーク参加のためだ。そして、ミュージアムショップに行き、ガチャガチャを探した(笑)。しかし、そこにはガチャガチャはなかった。展覧会そのものは素晴らしかったが、少し残念な気もした。

ボギー鈴木(会員)