2019年末のパリ旅行

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

年末ルイ・ヴィトン財団の美術館を訪れるため駆け足で年末パリに行ってきました。

12月初めからフランスでは地下鉄のストライキでほとんどの地下鉄が運休しているため、パリ国立劇場主催のオペラやバレエが中止となりましたがなんとか観光も含めて旅を楽しんできました。

12月26日(木)早朝6時にシャルルドゴール空港到着。空港バスでPorte Maillotへ行く。そこからタクシーでSaint-Quenまで行き再度バスでCarrefour Pleyelまで行きホテル到着。少し休憩してからバスティーユへ向かう。途中から地下鉄が運休しているのでオペラを見るのをあきらめてホテルに引き返す。

12月27日(金)

再び地下鉄を使わずバスを乗り継いでバスティーユへ。ヨーロッパ写真美術館へ行く。

ヨーロッパ写真美術館

ベルリン生まれのドイツ人女性のUrsula Schulz-Dornburgのアゼルバイジャンの国境付近バス停での人の寂寞とした人間の心象風景を切り取ったかのような写真や国境付近の荒涼とした風景写真を見る。そしてイタリア人Tommaso Prottiのアマゾンのマラニョン州の空撮やそこに住む人たちの生活を取材し日常に入り込んで撮った写真を見る。どちらもモノクロ写真、白い壁によく映える。鑑賞後近くの店で昼食をとりヴィクトール・ユーゴー記念館、カルナヴァレ美術館へ行く。両方とでも2020年にリニューアルオープンのため閉館。ヴォージュ広場からパリ市庁舎へ。裏門で見学できるか尋ねたらできないとのこと。近くを散策してデパートへ。その後マレイプロテスタント教会、バロック様式で有名なサンポールルイ教会を訪問。6時ごろオペラハウスへ。劇場入り口に本日の公演バレエ「ライモンダ」ストライキのため中止の張り紙。あわててバス停へ。超満員のバスを乗り継いでホテルへ戻る。バス料金が満員のため払えず。

Tommaso Protti
Ursula Schulz-Dornburg

12月28日(土)

バスでシャンゼリゼへ。高級ブティック街を散策。グッチ、ヴィトンは入場制限のため店の外に行列ができている。デイオールは銀色の建物。よく目立つ。3時からシャンゼリゼ劇場でキーロフバレエ「白鳥の湖」をみる。出演者のステップの音がよく聞こえる前の席。ダンサーの息遣いも聞こえバレエが激しい運動であることを実感。チャイコフスキーの音楽は優雅でエレガント本当に素敵だ。

12月29日(日)

フォンダション・ルイ・ヴィトン
自由の炎

ブローニュの森近くのフォンダシオン・ルイ・ヴィトンをバスで乗り継いで訪問。10時開館一番乗り。アメリカ人の建築家のフランク・ゲーリーの作の建物。とにかく斬新でユニーク。ルーブル美術館もそうだけどフランス人というのはこのような近未来的な建物を好むのかもしれない。展覧会はフランスの女性建築家シャルロット・ペリアンの作品を紹介。レジエ、ピカソ、。イサムノグチの作品も展示されている。それから彼女がユネスコホールに作った茶室やフランスのサヴォア県アークのリゾート地建設の建物をジオラマとヴィデオで展示、説明するなど時間を忘れるほどのおもしろさ。一人の女性のライフワークを館内いっぱいに見事に表現、すばらしいの一言。彼女、コルビュジェとも親交があり。館外の緩やかな川が流れている場所に設置された山小屋風住居はコルビュジェの作品と見まがうほど似ている。12時ごろにヴィトンからパリ市立近代美術館に向かう。デュフィの「電気の妖精」で有名な美術館。途中バスを下ろされる。そのバスの運転手が報道機関の人にインタビューされていた。50分待ちなのでパリ市立美術館まで凱旋門を通り1時間ほど歩く。パリ市立近代美術館ではラファイエット財団が所有する現代美術品の展示とアンス・アルテュングの抽象絵画の二つの展示会。見終わった後に若い女性にインタビューされる。見た感想や展示方法の仕方、照明のよしあし等を質問される。昨年の3月にもボストンの公園を歩いていたらアンケート調査されたが暇な人にみられるのかなあ。その後歩いてアルマ橋にある「自由の炎」の彫刻を見学してからホテルへ帰る。次の日パリを出発し12月31日は上海の人民広場近くのホテルに一泊してから日本に帰る。

パリ市立近代美術館

今回パリの市内バスの運転手が町の人たちのよき相談相手のような場面に何度も出くわした。パリの運転手さんはほんとに親切だった。これも地下鉄のストライキのおかげで解ったこと。今回カルチェ財団の美術館を訪れる予定だったがとにかくバスが途中で運休になるなど行きは確保できるが午後運休になる場合もあり交通状況がよめないのであきらめた。次回訪れることにしよう。

会員 谷口信一

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