「ムーミン展」のことなど

カテゴリ:Ron.,アート見てある記 投稿者:editor

1 ムーミン展

昨年末に松坂屋美術館で開催中の「ムーミン展 ”Moomin The art and The story” 」に行ってきました。きっかけは、2019.8.23(金)の22:00からNHK・Eテレで放映された『ドキュランドへようこそ「おかえりムーミン~新シリーズ制作の舞台裏~」』。最新のCGアニメ制作の現場を描いた、フィンランドのドキュメント番組です。私にとっては馴染みのなかったムーミンですが、この番組で興味を持つようになりました。

ムーミン展はトーベ・ヤンソン(1914-2001:以下「トーベ」)の小説「小さなトロールと大きな洪水」(1945)の紹介で始まり、挿絵の原画も展示されています。トーベの父親は彫刻家、母親は挿絵画家。彼女自身も15歳の時から雑誌に挿絵を投稿しており、社会風刺のきいた一コマ漫画が何枚も展示されていました。この他にムーミンの様々なキャラクターや、トーベと弟ラルス(漫画家)が共作したムーミンの絵本、ムーミングッズ、舞台になったムーミン、日本との交流を紹介しています。

なかでも目を引いたのは1971年の日本滞在時にトーベが箱根・富士屋ホテルの便箋に描いたスケッチ、浮世絵と彼女の描いた本の表紙や挿絵の原画の展示です。「ムーミン谷の十一月」の挿絵と広重の《蒲原 夜の雪》、「ムーミン谷の彗星」の挿絵と北斎の《神奈川沖浪裏》などを比べて楽しむことが出来ました。なお、浮世絵は複製版やパネルです。

2 新作TVアニメ「ムーミン谷のなかまたち」第3話など

大晦日の18:40~19:05に、NHK・Eテレで「ムーミン谷のなかまたち」第3話「世界でいちばん最後の竜」が放映されました。スナフキンの声は高橋一生。ムーミンは「ムーミントロール」と呼ばれていました。トーベの姪ソフィア・ヤンソン(弟ラルスの娘)が監修した作品なのでムーミンの世界観を楽しむことが出来ます。アニメに引き続いて2019.8.23に放映された「おかえりムーミン」の再放送もありました。ドキュメントの中に出てきたのが「世界でいちばん最後の竜」の1シーンだったと分かったことは、この日の収穫です。また、新シリーズアニメのシーズン2が2020.1.9(木)19:30からNHK・BS4Kで放送されるというPRもありました。うれしいニュースですが、我が家ではBS放送は視聴できないのが残念であります。

 Ron.

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