吉野石膏コレクションの楽しみ方

カテゴリ:アート・ホット情報 投稿者:editor

 「ぶらぶら美術・博物館」(BS日テレ)や「出没!アド街ック天国」(テレビ愛知)などでお馴染みの美術評論家・山田五郎さん(東京国立博物館評議員という紹介もありました)のアートトークが開催されました。会場は中区役所ホール。500人収容の会場ですが、応募は1500人だったとのことです。

アートトークでは最初に「いろんな展覧会に貸し出されているので、目にした作品があると思う。今回の展覧会ではその全貌を見ることができます」と、吉野石膏コレクションの紹介があり、続いて、モダン・アートの歴史と有名な作品、今回の展覧会の主な出品作の見どころなどについて解説がありました。

解説は「印象派とは何か」に始まり「古典主義」「ロマン主義」「バルビゾン派」「ポスト印象主義」「フォーヴィスム」「エコール・ド・パリ」まで、とても楽しく、時間の経つのを忘れさせるものでした。最後に、名古屋市美術館の常設展に展示している藤田嗣治《ベルギーの婦人》の紹介もありました。

アートトークの中では、ドラクロア《民衆を導く自由の女神》について「おっぱいを出さないと女神にならない」とか、モネ《サン=ジェルマンの森の中で》については「秋ではなく初夏の風景」とか、「ピカソは天才だが、女性遍歴はひどい」など、会場を笑いに包む面白い話がいっぱいありました。

アートトーク終了後、深谷克典・名古屋市美術館副館長から4月30日(火)PM9:00放送の「ぶらぶら美術・博物館」(BS日テレ)と5月3日(金・祝)AM6:15~6:30放送のテレビ愛知・特別番組の外、山田五郎さんの近著「知識ゼロからの近代美術入門」2019年3月15日発行 株式会社幻冬舎刊 (定価1,300円+税)の紹介がありました。なかでも「知識ゼロからの近代美術入門」については「山田五郎さんのアートトークの内容が詰まっており、人物相関図もついています」と、イチ押しでした。

私も読みましたが、モダン・アートの理解には最適の本だと思います。アートトークに参加できなかった皆さん、一度、手にとってみてはいかかがですか。 Ron.

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