アルヴァ・アアルト展の評判など

カテゴリ:Ron.,アート見てある記 投稿者:editor

 少し前のことになりますが、11月21日付の日本経済新聞文化欄に窪田直子編集委員による「アルヴァ・アアルト展」の記事がありました。以下は記事の抜粋。見出しは「合理的で温かいデザイン」でした。

アルヴァ・アアルトは、国際性と地域性を微妙なバランスで結びつけた建築家だった。(略)「ヴィープリ市立図書館」の講堂内のうねる天井は音響を考えながら、木材をふんだんに使って窓の外の景色と一体化させている。「パイミオのサナトリウム」は、すべての部屋に陽光が差し込むように設計し、患者の治療に配慮した家具や照明器具をデザインした。(略)家具メーカー「アルテック」を設立。シリーズ化した椅子の手すりや足に曲げ木を採用し、金属パイプにはない温かみを出した。古くなったスツールなどを修理・再生する仕組みもある。芸術とテクノロジー、クラフツマン精神と工業製品の融合を目指す社名にふさわしい取り組みだ。(略)本展はアルヴァ・アアルト美術館とドイツのヴィトラ・デザイン・ミュージアムが企画し、欧州5カ国で開催された。図面を引き出し付きの木製棚に収め、気鋭の写真家が撮り下ろしたカラー写真や映像、実物の家具などで構成する洗練された展示も見どころ。25日まで葉山で開催後は愛知、東京、青森に巡回する。

悪くない評価ですね。神奈川県立美術館葉山で本展を見てきた人からは「椅子の展示もあって面白かったけれど、建築については協力会のギャラリートークで解説を聴いてみたい」という話を聞きました。確かに、展示室で作品を前にして担当の学芸員さんから解説を聴くと、作品に対する理解が深まりますね。
「アルヴァ・アアルト展」の協力会会員向けギャラリートークは12月9日(日)17:00から。名古屋市美術館2階講堂に集合です。図面や写真だけではつかみ切れないアアルト建築の魅力に触れることができると思いますよ。ご覧の協力会ブログサイトから申し込みできます。
ぜひ、お越しください。
Ron.

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