
2018ArtLabTokyoここにもアートラボ
久しぶりに長者町に出かけたら、旧アートラボ(玉屋ビル)が取り壊され、更地になっていた。いずれ高層マンションができるらしい。
数日後、所用で出かけた街で、思いがけず「Art Lab Tokyo」の看板を見つけた。一見、町工場か倉庫のような建物の奥で高橋菜々氏の個展が開かれていた。
展示されていたのは大小さまざまの超現実的かつ独特な絵画。建ち並ぶビルの谷間を緑色の大きな蛇が徘徊しているとか、ベランダの人物の背後から刃物を構えた子供がこちらをのぞいているとか。本人いわく「中二症」的な表現があふれていた。
目を引いたのは、過去の展示風景の写真をコラージュしたアートボックス。手の平サイズの紙箱の中に合成された架空の展示は、指先サイズの小さな作品であふれかえっていた。

2018ArtLabTokyoアートボックス
次に目を引いたのが、部屋の中央のテーブルの上に並べられたたくさんのキーホルダー。「街中で自分の作ったものを持っている人に出会えたらうれしい」ということで、希望する来場者に配布しているとか。いままでに100個以上も配布しているそうだが、まだ街中で見かけたことはないとも。
普段はOLをしながら、暮らしの中で描き散らし、作品の一部はWEBでも公表しているそうだ。キーワードは「俗窓」。ちょっと斜めに構えたあたりのネーミングセンスも独特。機会があれば、今後も見てみたい。
追記
今回、訪問した”Art Lab Tokyo/Akiba”には、2つの展示スペースがあり、入口側のスペースを”Art Lab Tokyo”、高橋氏の作品が展示されていた奥側のスペースを”Art Lab Akiba”と呼び分けているそうだ。事情を知らないと、同じ場所にあるとは思わないかも。
杉山 博之
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