京博に行く時は良く調べてから

カテゴリ:アート見てある記,旅ジロー 投稿者:editor

 4月中頃「海北友松」展を観に、久々に京博に行った。大阪出張を早めに切り上げて閉館1時間前の5:00 p.m.頃京博に着いた。平日のためか思いの外空いていて、外国人の割合がかなり高かったような感じだった。海北友松(かいほくゆうしょう)は、「大きな龍で有名な友松」と云うくらいの知識だった。今回の大回顧展は、平成知新館をほとんど全て使って作品数が多く、しかも大作も小品もとても素晴らしいものだった。画も素晴らしかったのだが、友松の人生はもっと興味深く、信長・光秀・秀吉・景勝・家康・春日局等々が登場し、その解説に読み入ってしまった。もう少し早めに着くべきだったかも知れない。
 1895年竣工の本館は片山東熊の設計、平成知新館の完成に伴い明治古都館と呼ばれるようになった。時間もあまりなかったが、その明治古都館の方を見ると完全に閉鎖されていた。あとで調べたら、老朽化と耐震問題から大修理が必要で、取りあえず閉鎖しているらしい。そういえば、昨年初めて平成知新館を訪れたときも閉まっていた。まだ改修計画も決まっていないようで、いつまでかかるのかも分からない。そういうわけで、収蔵作品の展示(名品ギャラリー)は、平成知新館の一階の一部にあるだけ。特別展を開催している間は名品ギャラリーだけの鑑賞はできない。
 特別展の準備期間などは、博物館全体が休館となり、名品ギャラリーのみの開催時期は短い。特別展開催時は平日18:00、金曜土曜20:00の閉館。名品ギャラリーのみの開催時は平日17:00、金曜土曜は20:00までとなり、7月8月と9月最初の金曜土曜は21:00の閉館となる。開館時刻はいずれの場合も9:30だ。次の特別展である「国宝」展は、会期中に3回も展示替えがある。このようなわけで、京博に行くときは良く調べてから行く必要がある。東博のようにぶらっと寄って所蔵品を観てくるわけには行かないから。
会員 バガボン

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