宇宙と芸術展

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

 あいちトリエンナーレ(以下、あいトリ)には、多数の映像作品が出品されていた。なかでも、旧明治屋ビルで見た「土の人」(山城知佳子)は、扱われる社会的問題の重大さと、映像の美しさのギャップがとても印象的だった。
もちろん、それ以外にも、長者町をはじめ、岡崎、豊橋にも、映像作品が多数あったのだが、それらにも負けないくらい強烈な印象を受ける映像作品を見る機会があった。

 渋谷ヒカリエの帰りに、森美術館で「宇宙と芸術展」を見た。ハロウィン・パーティーの帰りなのか、奇抜なコスチュームの御一行様を避けながら、ミュージアムフロアに向かう途中で、空港にある金属探知機のようなゲートを見かけた。そういえば、先の市美バスツアーでも岡田美術館で同じようなものを見かけたが、森美術館にも?と思いながら、オレンジ色の大きな猫耳?や、黒い角!がついた帽子や、灰色の尻尾↓の付いたスカートの方々とエレベーター待ちをしていると、落ち着かない気分になってくる。

 さて、この展覧会のお目当てはチームラボの新作「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく」。四方の壁と床に投影される映像が、とてつもないスピード感で、上下左右に旋回する。まるで、倍速のジェットコースターに載せられたみたい。立ったまま見ていられなくて、床に足を投げ出し、座って見ていたのだが、すでにご覧になった方は、どのような感想をお持ちだろうか。

 名古屋市美の地下の展示室あたりで、ぜひ展示してほしいものだと思っていたら、お隣の名古屋市科学館で「チームラボアイランド 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」(11月12日から2017年2月12日)が始まるようだ。早めに観に行こうと思う。

杉山 博之

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