豊田市美術館 「デトロイト美術館展」 ミニツアー

カテゴリ:ミニツアー 投稿者:editor

豊田市美術館で開催されている「デトロイト美術館展」(以下「本展」)のミニツアーに参加しました。参加者は14名。正午頃からの雨にもかかわらず、美術館は若い家族連れや若い二人連れで賑わい、観覧券売り場には長蛇の列。
1階の企画展室入口付近で待ち合わせていると、笑顔の村田館長。「観覧者7万人達成セレモニーを準備中」とのことで、すぐに企画展示室へ。しばらくすると、企画展示室から拍手の音。時計は午後1時40分。企画展示室入口に「祝 観覧者7万人達成」の看板が出ました。翌日の新聞には女の子を真ん中にした若い家族三人と市長、館長の写真。「開幕から48日目での7万人達成は豊田市美の企画展で最も早く、会期中に8万人以上の来場を見込んでいる」とのことです。
なお、ミニツアーは午後2時から1階講堂で西崎学芸員による30分間のレクチャー。その後、自由観覧となりました。
◆デトロイト市と豊田市の関係
 デトロイト市と豊田市は「自動車産業の街」で姉妹都市提携を結んでおり、本展は姉妹都市提携55周年(2015.7月~2016.7月が55周年の期間)記念事業として開催されたと、西崎学芸員の解説。続いて「この中で、デトロイト美術館に行った人はいらっしゃいますか。」との質問があり、挙手は二人。「この質問で手が挙がったことは、ほとんど無かったのに」と驚く西崎学芸員でした。
◆本展の見どころ
 西崎学芸員からは、「本展の展示作品は52点と少ないが、19世紀半ばから20世紀半ばまで、ざっくりとではあるが①印象派、②ポスト印象派、③20世紀のドイツ絵画、④20世紀のフランス絵画と、様々な作品が鑑賞できる。①印象派では、印象派に影響を与えたクールベの作品や、当時の主流であるアカデミックな作品2点と対比することで、印象派の革新性が分かる。②ポスト印象派では画家ごとの独自性の追求ぶりを、③20世紀のドイツ絵画では印象派の影響や二つの世界大戦の影響を見てほしい。④20世紀のフランス絵画では、ピカソを6点展示。“バラ色の時代”以降のスタイルの変遷が分かる。」との解説がありました。
◆展示室にて
 展示室の中は混雑していますが、観客の流れから抜け、少し後ろから作品を見るようにすれば自分のペースで鑑賞できます。エコール・ド・パリのモディリアーニやスーチンもあり、うれしくなりました。また、出口にあるグッズ売り場のレジでも、観覧券売り場と同様に長蛇の列が出来ていました。
Ron.

コメントはまだありません

No comments yet.

RSS feed for comments on this post.

Sorry, the comment form is closed at this time.