富山県入善町の「発電所美術館」に行ってきました。
名古屋市美でもコレクションしている庄司達氏や河口龍夫氏の展覧会が開かれるなど、気にはなっていましたが、遠いこともあって今回初めての訪問となりました。
「発電所美術館」の名前から、山奥の秘境の美術館をイメージしていましたが、着いてみると市街地にも近く、田植え直後の水田に囲まれたこじんまりとした赤レンガの建物でした。
展示室内はとても天井が高く、巨大なクレーンが目につきます。このクレーンは今でも展示作業に使われているそうです。他に来館者もいないようで、ブラブラ見ていると、係の方に「どちらからいらっしゃいましたか。」と聞かれたので、名古屋から来たこと、地元の美術館で庄司氏や河口氏の展覧会を見たことなどを話しました。
帰り際、ミュージアムショップに寄ると今回の出品作家のリーフレットが並んでいたので、パラパラ見ていると、先ほどの係の方が「申し訳ありませんが、庄司氏と河口氏のリーフレットは完売しています。そのかわり、当時のチラシならあるので、よろしければいかがですか。」とすすめてくれました。
先ほどの会話が伏線になっていたようで、とても驚きました。
思いがけない「おもてなし」に感心しながら、「発電所美術館」を後にしました。
杉山 博之
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