ボギー的、美術鑑賞法 その5

カテゴリ:アート見てある記,ボギー鈴木 投稿者:editor

新年、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 今年の初美術館は、1月2日に名古屋ボストン美術館で「華麗なるジャポニスム展」で、福袋を買いに行った帰りに観に行った。もう一度、手ぶらの時にゆっくり観ようと思う。

 今回紹介したいのは、2月8日まで豊橋市美術博物館で開催されている、「小松コレクション 中村正義展」だ。中村正義(1924~1977)については説明不要だろう。名古屋市美術館でも展覧会が行われているし、昨年の「挑戦する日本画展」でも作品を観た人も多いはずだ。豊橋で開催されている展覧会は、中村正義フアンには必見の展覧会である。

 この展覧会の特徴は、コレクターである福島県の故・小松三郎氏の所蔵の56点を、小松氏の遺族の方の協力を得て、初めて紹介する点にある。小松氏が正義と出会ったのが、正義の没する4年前だったので、晩年の作が多いが、自画像、顔シリーズ、舞妓、裸婦、仏画、薔薇など収集が多岐にわたるので、非常に見応えがある。それに嬉しいことに入場は無料である。

 イベントとしては、正義の娘の中村倫子氏(中村正義の美術館館長)が父の足跡を尋ねる映画「父をめぐる旅」が、1月10日より毎週土曜日の14時から上映される。

 また、私が実際に参加してお勧めなのは、木曜日、土曜日を除く毎日、13時半と14時半に行われる、ボランテイア・トークだ。所要時間およそ30分で、軽快な語り口のボランテイアの方の説明は非常に勉強になった。そして、ガイドツアー終了後にアンケート用紙に記入して受付に持っていくと、何と中村正義の絵葉書が1枚もらえるのだ。私は1月4日の13時半と14時半の2回に参加して2枚をゲット。200円で販売しているパンフレット(これもお勧め)を購入したところ、さらにもう1枚絵葉書をゲット。計3枚の戦利品?だ。

 名古屋からだと豊橋は遠いかもしれないが、内容が充実しているし、個人コレクター所蔵の作品で、次に観られるのがいつかわからないので、この機会にぜひ観ていただきたい展覧会だ。名鉄もしくはJRで豊橋に行き、市電の豊橋公園で下車して、徒歩5,6分なのでアクセスは良い。東海地方で市電があるのは、豊橋だけなので、その日だけ乗り鉄になるのも悪くない。

 ボギー鈴木(豊橋市美術博物館友の会会員)

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