名古屋市美術館協力会  三重県立美術館ミニツアー

カテゴリ:ミニツアー 投稿者:editor

少人数ということもあり、参加者は和気あいあいと

少人数ということもあり、参加者は和気あいあいと

 今年最後の協力会ミニツアー、目的地は三重県津市の三重県立美術館(以下、「三重県美」といいます。)です。初めて県外の美術館を訪れるミニツアーでしたが、参加者は10名。クリスマス直前の日曜日であり、津市までは名古屋駅から近鉄急行で1時間余り、特急でも50分近くかかるとあって、予想通りとはいえ、小ぶりのミニツアーになりました。
 津駅の表示は「三重県美まで0.5Km」でしたが、登り坂なので、何度か「まだ着かないの?」という気持ちになり、700~800メートルは歩いた気分です。幸い天候には恵まれましたが、これが12月18日のような大雪だったら、坂の途中で引き返していたでしょう。
◆急遽、ギャラリートークに
 三重県美では、生田ゆき学芸員が我々を出迎えてくれました。参加者が10名と聞くと「予定を変更して、ギャラリートークにしましょう。」ということになり、約1時間にわたってギャラリートークが楽しめました。これは少人数のメリットですね。ラッキーでした。また、12月21日は「家庭の日」のため、入場料が団体割引料金の400円で、またまた、ラッキー。
 ギャラリートークは2つの会場で行われました。企画展示室の岡田文化財団設立35周年記念コレクション展と柳原義達記念館の浅野弥衛展のふたつです。
◆岡田文化財団設立35周年記念コレクション展
 公益財団法人岡田文化財団は、イオンの岡田拓也氏が設立した財団です。これまでにマルク・シャガールの「枝」など約400点を三重県美に寄贈し、寄贈作品が三重県美のコレクション約5000点(名古屋市美は約5600点:ホームページによる)の柱になっているとのことでした。
マルク・シャガールの『枝』

マルク・シャガールの『枝』


 展示室に入ると、正面にシャガールの「枝」、左右にクロード・モネの「橋から見たアルジャンドゥイユの泊地」と「ラ・ロシュブロンドの村」があり、これを見るだけでもはるばるやって来た価値があります。「他の美術館からの貸出依頼が多いので、自館のコレクションであっても、まとめて見ることのできる機会は滅多にない。」とのことです。会期は、2015年2月15日(日)まで。
◆浅野弥衛展
お話してくださった、生田ゆき学芸員

お話してくださった、生田ゆき学芸員

 浅野弥衛は三重県鈴鹿市に生まれた作家で今年が生誕100年にあたり、名古屋市美でも9月6日から12月23日まで常設展で「浅野弥衛と桜画廊の作家」を展示しています。三重県美でも10月1日から特集展示を開催しており、ミニツアー当日は最終日でした。(間に合って、トリプル・ラッキー)名古屋市美のコレクションも3点あり、懐かしさを感じました。初期の作品を探し出したり、詳細な年譜を編集するなど、担当の生田ゆき学芸員の意気込みが伝わって来ます。
                            Ron.

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