「ポール・デルボーとベルギー近代絵画」展ミニツアー

カテゴリ:ミニツアー 投稿者:editor

 ヤマザキマザック美術館では、姫路市立美術館のコレクションを中心に9月23日(火・祝)まで、開館4周年記念展「ポール・デルボーとベルギー近代絵画」を開催しており、協力会では8月31日(日)にミニツアーを行いました。当日の参加者は26名。午前10時の開館を待って入館。エントランスで美術館の概要説明を聞いた後、5階展示室でペリエ邸扉絵を前にレクチャーを受講しました。

 ≪企画展のきっかけはペリエ邸の扉絵≫
 私たちの前には、展覧会のチラシ表面に印刷の「立てる女」「二人の女」を始めとする、航空会社の社長だったジルベール・ペリエ邸の客間ドア4枚と、その下絵、ペリエ邸客間の写真があります。写真を見ると、ペリエ邸客間は全面に壁画が描かれ、ドアも壁画の一部であったことがわかります。残念ながら、旧ペリエ邸は、現在、個人の住居なので見学は不可とのことです。
 客間の4枚のドアはジルベール・ペリエ氏の死後、売りに出され、1枚(二人の女)がヤマザキマザック美術館に、残り3枚が姫路市立美術館に収蔵されました。後日、姫路市立美術館の山脇館長(当時)がヤマザキマザック美術館を見学されたときに扉絵を見て「4枚を並べた展覧会」の話が持ち上り、開館4周年記念展で実現したとのことでした。今回の展覧会ではポール・デルボーの外、ルネ・マグリットやジェームズ・アンソールフェルナン・クノップフなど、姫路市立美術館所蔵のベルギー近代絵画も展示されており、一見の価値があります。

音声ガイダンスを聞きながら鑑賞する会員たち

音声ガイダンスを聞きながら鑑賞する会員たち

≪常設展示も充実≫
 企画展だけでなく常設展示も充実しており、5階は絵画を中心に、4階は家具とエミール・ガレのガラス器を中心に展示しています。個人美術館は収集者の趣味が一貫しており、気持ちよく見ることができます。なかでもエミール・ガレのコレクションは数が多く、一つ一つ見ていたら、すっかり疲れてしまいました。また、音声ガイド無料サービスなので、音声ガイドを聴きながら見ていたところ、気が付いたら正午近くでした。
 最後に、団体鑑賞なので絵ハガキ2枚のプレゼントがありました。うれしいですね。
 次の行事は「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展」のギャラリー・トーク。9月7日(日)17時10分名古屋市美術館2階講堂集合です。
                        Ron.
ロココ調の館内でくつろぐ会員も

ロココ調の館内でくつろぐ会員も

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