先週から始まった「親子で楽しむアートの世界 遠まわりの旅」の作品解説会を聴講した。
今回の展覧会のポイントは、「迷路」と「体験できること」らしい。出品されている作品のほとんどは名古屋市美術館のコレクションなので、なんとなく見覚えのあるものが多いが、担当の笠木学芸員によれば、アーチスト・ユニットD.D.と一緒に「人生の旅を体験」できるよう展示構成を工夫したそうで、順路はかなり入り組んでいる。
1階の展示室のテーマは「光と闇の迷路」。
最初は三岸好太郎の《蝶と貝殻》。軽やかで心地よい空の旅にはじまり、マックス・クリンガーの《手袋》へと続く。こちらは荒れ模様の船旅。いくつか飛ばして、D.D.の《昼の目 夜の目》。トンネルといくつかの小部屋で構成され、細くて狭い階段と屋根裏部屋まであるらしい。この作品は大変人気があるそうで、整理券がないと入れないこともあるので要注意。ほかにも気になる作品がちらほら。
2階のテーマは「鏡の迷路」。
左右反転した世界や、合わせ鏡に写る反復した像、ほんの少し時間がずれたエコーなどが体験できるようだが、まず見たいと思ったのは、「自分の後ろ姿が映る鏡」。どんな仕組みになっているのかとても気になるところだ。
展覧会のテーマからも推察できるように、今回の展示は親子連れが多いそうなので、特に土・日は展示室内に長い行列ができるらしい。金曜日の夕方にでも、ぶらりと見に行くのがよさそうだ。
会員 杉山 博之
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