6月16日、豊田市美術館にてフランシス・ベーコン展のミニツアーが行われました。もうとっくに梅雨入りしていましたが雨が降らず、真夏のような暑さのなか会員たちも集まってくれました。
ベーコンの芸術の根幹を支えるとでもいうべき事実は、彼がゲイであったということ。彼が生きた時代においては今日ほど同性愛者の地位は確立されていなかったため、彼は両親によってダブリンからベルリンへと移転させらせます。しかしそれがかえって彼を時代の様々な変化に晒すことになります。
ベーコンは、独特な感性で、その当時発展したレントゲン写真や連続写真のようなものと、古典的な絵画作品や近代絵画(ピカソやゴヤ)とを組み合わせた、新しいスタイルの芸術を産み出していったのだそうです。(担当学芸員、鈴木俊晴さん解説)
しかしそれにしても『神経組織を攻撃する』という言葉にあるとおり、見ていると嫌悪感を感じずにはいられない作品の数々(映像でご紹介できないのが残念です)特に女性には否定的な印象を与えているようでした。そしていろんな意味で印象的な展覧会となりました。
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