東京、2日目(5月2日)。
朝、昨日までの図録をダンボールに梱包して、コンビニから自宅に郵送。これで身軽だ。
最初の目的地、府中市美術館を目指す。上野から山の手線で新宿へ、そこから京王線で東府中駅で降り、歩いて府中市美術館へ。日曜美術館のアートシーンで、「かわいい江戸絵画」展のことを知り、急遽、予定に組み込んだ。伊藤若冲や円山応挙などが描いた、「かわいい」動物の絵などが展示、前後期で168点の展示。思わず、前期も来れば良かったと、歯ぎしりをする。前期の作品を確認するため、展示室内の、閲覧用の図録を見ると、「図録は完売しました」と貼ってある。単館の展覧会で、会期終了間際には往々にしてある現象だ。図録を買えなかったのは残念だが、来るのが遅い自分が悪いと、あきらめることにした。
その後、出口付近の特設のミュージアム・ショップで、なにやら張り紙を発見。そこには、衝撃の事実が。「図録は、5月1日に完売になりました」と書いてあるではないか。私は昨日の5月1日に、東京に着き上野周辺の美術館から回りはじめた。もし先に府中市美術館に来ていたら、図録を買えたはずだ。ショップの店員さんも、「昨日の午前中にはあった」と証言。なんたるミス。しばし呆然とする。
ショックが大きすぎて、私は二度目のミスを犯す。「かわいい江戸絵画」のチラシをもらってくるのを忘れたのだ。受付には置いてなかったが、頼めば奥から、一枚くらい出してくれるはずだ。それに今にして思えば、東府中駅には観光案内所があったはずで、そこに行けば、チラシを手に入れられる可能性が高かったと思う。失意の内に、京王線を明大前で井の頭線に乗り換え渋谷に向かう。
果たしてボギー鈴木は立ち直れるのか?
東京遠征日記 2013 MAY その4に続く
ボギー鈴木
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