5月26日協力会のバスツアーに参加しました。今年は春のバスツアーが2回開催されます。今回のツアーは静岡県立美術館、静岡市美術館、資生堂アートサロンの3館を回る豪華なものでした。
朝7時30分に名古屋市美術館を出発したバスは、順調に静岡県立美術館に到着。看板の前で集合写真を撮ってから、草間彌生「永遠の永遠の永遠」を見学しました。巡回展の展覧会ですから見た人も多いと思います。私も松本市美術館で一度見ていましたが、建物が違うとまったく別の展覧会に見えます。
静岡県美はクラシカルで重厚な建物です。そこに置かれた草間のエネルギッシュな作品達は、少し居心地悪く感じているように思えました。でも大好きなヤヨイちゃんや、松本市美にはなかった「雲」の作品に出合えてテンションは上がりっぱなし。あっという間の2時間でした。
その後、浮世絵にも描かれている有名なとろろ汁屋「丁子屋」で昼食。何百年も続く古いお店は、まるで迷路のようで迷子になりそうです。
それから静岡市美術館の「レオナール・フジタとパリ1913~1931」展へ。1913年に単身渡仏したフジタは、日本に残してきた最初の妻とみに宛てて何通も手紙を残しています。それら初公開となる書簡や絵画をはじめ、フジタ独自の画風が誕生する軌跡やパリでの交流関係がうかがえる展覧会でした。面白いのは3番目の妻ユキのために制作した「ユキのために」のシリーズ。
マネやピカソなど、当時の巨匠の画風を真似して描かれた作品はとても器用でユーモラスです。5人の女性と結婚したフジタの4人の妻の写真もありました。意外にも彼は面食いで、みんな「超」のつく美人だったのが驚きです。華やかなパリ時代と、黄金期の名作の展覧会は中身の濃いものでした。
最後の資生堂アートサロンでは、女性にとって懐かしい化粧品やポスターに出合えました。帰りは大渋滞にはまってしまい、到着は一時間ほど遅れましたが楽しい一日でした。
(mix)
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