新春の1月6日、寒さに身も引き締まるなか名古屋市博物館にて大須観音展のミニツアーが行われました。
学芸員の木村慎平氏が大須観音のいわば『生い立ち』から話をはじめられました。能信という学僧が、のちの大須観音となる真福寺を建立したころは、学問所であったということ。そしてその後を継承した僧の信瑜が東大寺の出であったために、彼の写しやその他東大寺の蔵書の多くが大須観音にももたらされることになったことなどが説明されました。その後大須観音は、徳川家康によって羽島の水害に遭いやすい土地から現在の大須へ移され、貴重な書物もそれに伴って名古屋へやってきたとのこと。
今回は、江戸時代に尾張藩士によって調査され保存されて、戦時中も東京大学教授らの調査・保護によって守られた古事記も展示されており、会員も熱心に見入っていました。
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