芭蕉展ミニツアー

カテゴリ:ミニツアー 投稿者:editor
山本祐子学芸員によるレクチャの様子

山本祐子学芸員によるレクチャの様子

 10月13日土曜日、すがすがしい朝の空気の中、名古屋市博物館が開館するのを参加者一同で待ちました。博物館正面にはちょうど石で組んだお庭があり、会員はお茶を飲んだり東屋のようなところで休んだりして時間をつぶしていました。

 9時半に正面入口が開くと、展覧会を企画してくださった山本祐子学芸員が笑顔で迎えてくださり、参加者は展示説明室へ。まずはじめに山本さんは芭蕉の代表的な句をいくつか羅列して、その意味を紹介してくださいました。その後、今回の展覧会の構成や、なぜ名古屋で芭蕉展なのか?など、協力会会員たちも疑問に思っていたことをユーモアを交えてご紹介くださいました。芭蕉の生い立ちや弟子たちとの人間関係、その時代背景や芭蕉の生活ぶりなど様々な要素について説明くださり、展覧会を鑑賞する気分は高ぶるばかり。40分ほどのお話はあっという間に終わってしまいました。もっとお話を聞きたかったところですが会場へ。

 とにかく今回の展覧会では芭蕉の句がたくさん紹介されています。そして、そのほとんどが芭蕉自身の筆によるもの。句の巧みさに加えて書の腕もなかなかのものでした。芭蕉は関西以南には行っていないにも係らず、日本には全国に芭蕉の句碑が建てられていて、その数は三千にものぼるということなども紹介されていて、芭蕉が後世の日本人に多大な影響を与え、そして日本人に広く愛されてきたことが改めてわかりました。

 技術は分刻みで進歩していく昨今の世の中、日本人である限り、虫や風の音、自然が教えてくれる季節の移り変わりをもっと愛情を持って感じていきたいと思います。みなさんも1句、詠んでみませんか?

会員の質問にもていねいに答えてくださいました

会員の質問にもていねいに答えてくださいました

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