リベンジ

カテゴリ:アート見てある記,ボギー鈴木 投稿者:members

 

ホキ美術館前にて ホキ美術館前にて

 11月1日から「中村正義展」が開催されています。そのチラシで使用されているのが、豊橋市美術博物館所蔵の「空華」1951年です。その豊橋市美術博物館友の会2011秋の研修旅行「野田弘志画伯と観る 千葉・ホキ美術舘と横須賀美術舘、ポーラ美術舘」に参加して来ました。10月29日(土)~30日(日)の1泊2日の旅です。私がこの旅行にどうしても行きたかったのは、行き先に横須賀美術舘があったからです。平成19年度の名古屋市美術舘秋のツアーで横須賀美術舘を初訪問したのですが、10月末なのに台風が来て、目の前は荒れ狂う東京湾、本館から外の「谷内六郎館」に行くのにずぶ濡れになった記憶があります。それ以来、今度は天気が良い日に来ようと思いつつ、4年の月日が過ぎてしまいました。
 
 一日目、最初の訪問先は、ポーラ美術舘。企画展「レオナール・フジタ 私のパリ、私のアトリエ」を鑑賞。ポーラ美術舘はフジタの作品を110点所蔵していて、それを一挙に公開。またフジタの代名詞「乳白色」の謎に迫る展示内容、常設展示では、去年、名古屋市美術舘で開催された、「ポーラ美術舘コレクション展」で観た作品をいくつか発見。少し懐かしさを覚えました。次の訪問先は、横須賀美術館。「描かれた不思議 トリック&ユーモア展 エッシャー、マグリット、国芳から現代まで」を鑑賞。リベンジ達成。もう少しゆっくり観たかった。1日目はここまでで、都内のホテルに宿泊。バスで隣席になったご婦人二人と、お食事をご一緒させていただき、六本木ヒルズに行き夜景を堪能。今回、私は一人参加で、同室者は事務局で調整してもらったのだが、そのHさんは同世代ということもあって、たちまち意気投合。美術の話、音楽の話で盛り上がり、12時近くまで話し込む、今回の旅の最大の収穫は、Hさんの知己を得たことかもしれない。
 
 旅行2日目、日本初の写実絵画専門の美術舘、ホキ美術舘に向かう。初めて行く美術舘だ。ここでは、出品作家の野田弘志先生が自作の解説。何とも贅沢の極みだ。野田先生は前日に北海道から上京され、我々と同じホテルに宿泊され、同じバスで移動。それを可能にした豊橋市美術博物館友の会には、恐れ入るばかりだ。今回の旅行は、場所、天候、そして人に恵まれた、楽しい時間であった。本当に参加して良かった。随行された学芸員の大野俊治先生の名解説、野田先生の20年来の知り合いのMさんの裏話、役員の皆さんの行き届いた配慮などに感謝しながら家路に着く。いつか名古屋市美術舘協力会と豊橋市美術博物館友の会の交流会など開けたらいいなと切に思う次第である。
 
ボギー鈴木(会員)

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