大阪市立美術舘で、「生誕120周年記念 岸田劉生展」を観てきました(11月23日まで)。総点数は241点。大規模な回顧展です。
図録の作品解説者の一人に、名古屋市美術舘学芸員の山田諭先生が名を連ねていらっしゃいます。また山田先生は図録に「岸田劉生と愛美社の画家」という論文を寄稿され、大沢鉦一郎や宮脇晴ら愛美社の画家たちが、劉生の芸術から多大な影響を受けながらも、模倣ではなく、細密描写による写実表現を使って、何を描くべきかということを根本的に学んだことを指摘されています。名古屋市美術館の所蔵品に宮脇晴の「夜の自画像」(1919年) という作品がありますが、次に展示された時には、岸田劉生の自画像を意識しながら、観てみたいと思います。
ボギー鈴木
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