二つの幸福

カテゴリ:アート見てある記,ボギー鈴木 投稿者:editor

 幸福、その1

 7月30日に、名古屋市美術舘に行って来ました。目的は11時からの常設展のギャラリートークと、14時からのレンブラント展の講演会です。

 11時少し過ぎに地下の常設展に行くと、美女二人、ボランティアガイドのUさんとMさんが待機。参加者は私一人。やったね~。両手に花状態です。

 常設展の郷土の作家のコーナーで、Uさん一押しの、山本鼎の「河野にて」 (1937年 油彩 キャンヴァス)を鑑賞。シンプルな表現が、想像力をかきたてるそうです。版画家のイメージが強い山本鼎の違った一面を教えていただきました。

  幸福、その2

 14時からは、幸福輝先生(国立西洋美術舘シニア・キュレイター)の講演会。演題は「レンブラントー光と闇をこえて」内容は、

 [はじめに] レンブラントと西洋版画 (1)黒い版画 (2)和紙刷り版画 (3)《3本の十字架》 と《エッケ・ホモ》 [おわりに] 光と抑制された表現

 というものでした。今回の展覧会は版画作品が多いのですが、(3)《3本の十字架》 と《エッケ・ホモ》では、ステートと呼ばれる加筆修正版について詳しく説明していただき、とても勉強になりました。

 幸福先生は講演冒頭で、ご自身の苗字に引っ掛けられ、結婚式のスピーチに行くと喜ばれるが、今回の講演を聴いて「幸福」になれるかわからないと、ご謙遜されましたが、私を含め満員の聴衆は幸福なひと時を過ごせたと確信しております。

ボギー鈴木(会員) 

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