《水天》あるいは昼寝する猫

カテゴリ:コレクション解析学 投稿者:editor

 コレクション解析学2011第2回「生命のかたち」を聴講した。今回は青木野枝氏の版画作品《水天1,14》を中心に、市美の角田学芸員にお話を伺った。ご存知のように青木氏は鉄を素材にした彫刻作品を制作の中心にしており、市美の南庭にも大きな卵型の骨組みのような作品が設置されているが、今回の講座では鉄の作品にも通じる版画作品独特の世界観を感じることができた。

  《水天》は縦横が100cmx100cmもある大型の銅版画で、画面を覆う涼しそうなブルーの濃淡が心地よい。《水天1》はあまり深くない水中から水面を見上げているような印象で、他方の《水天14》は水面に近いところから水中を上ってくる気泡を覗き込んでいるようだ。氏の作品には上昇感を感じるものが多いが、最近では逆に下降するイメージを作品名に持つものも作られているそうだ。双方で「循環する水」を表現しているわけだ。
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