豊田市美術館の底力

カテゴリ:アート・ホット情報,ボギー鈴木 投稿者:editor

4月9日、豊田市美術館に展覧会「PLAY/PRAY あそぶ美術、おもう美術」を観に行く。この展覧会は、東日本大震災により中止になった、「ジョルジョ・モランディ モランディとの対話」の代替展として急遽企画された展覧会だ。収蔵品を中心に2部構成で、「あそびとおもい」 では、中原浩大の《無題 レゴ・モンスター》や、カーステン・ヘラーの《フリスビー・ハウス》など、大人から子供まで観ていて楽しくなる作品が展示されていて、「祈る美術」では一転して、昨年名古屋市美術館でおおがかりな個展があった村上友晴の《十字架の道》や、北山善夫の《図 絵画「あなたの声を聴かせてよ」》など、人種、宗教を超越した、作家の真摯な姿勢が痛いほど伝わる作品が展示されている。自前の収蔵品を中心に、急遽立ち上げた企画展。担当学芸員の鈴木俊晴氏の並々ならぬ力量と、努力に敬意を表したい。まさに、「ピンチをチャンスに変える」とはこのことを言うのだろう。当日は鈴木氏による、作品ボランテイアガイドへのレクチャーが行われて、その様子を見学できた。豊田市美術館の作品ガイドボランテイアによるギャラリーツアーは、木曜日を除く午後2時より(土日、祝日は午前11時からも)行なっており、私もたびたび参加させていただいているが、その楽しさは名古屋市美術舘の作品ガイドボランテイアによるギャラリーツアーと甲乙つけがたい。会期は5月29日(日)までで、観覧料は一般が300円。これは行くしかないだろう。
ボギー鈴木(会員)

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