前日投稿した芦屋市立美術博物館について、19日付けの神戸新聞につぎのような記事が掲載された。
学芸員4名全員が、大幅な人件費削減などに反発し、3月末で全員が退職することになった、ということ。
この美術博物館は、1991年に開館したが、財政難などの理由で、2006 年からAMMというNPO法人に運営委託されており、2011年度から は、AMMを含む新しい組織が指定管理者となり、3100万の人件費を2000万に減額し、学芸員を2名にするという方針を決めた。
このことに反発して4名全員が辞表を提出することになった。
これを受けて、美術館に作品を寄託している地元の人々が、不安を感じて作品を引き上げることを検討しているという。
以前、名古屋ボストン美術館でも、待遇を巡って美術課長が辞任に追い込まれることがあったが、折角地元の文化向上のために設立された美術館が,経営難で閉館に追い込まれたり、入場者が伸び悩むために大幅に路線変更されることは、文化を愛する人々にとって悲しむべきできごとである。
こういうことに対して、私たちに何ができるか、考える必要があろう。
会員 林 葉子
参考 神戸新聞
http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0003813530.shtml
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