あいちトリエンナーレを楽しみましょう

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

21日からいよいよ「あいちトリエンナーレ」が始まりました。新聞その他でも
いろいろ紹介されていますが、私は、トリエンナーレスクールなどで、出品
作家の紹介や、アーティストトークに参加して、どんな展示になるのか期待
していました。

一昨日(内覧会のあった日)長者町の無料展示をいくつか見て、今日(22日)
愛知県美術館10階と8階の展示を見てきましたのでその感想です。

1)長者町に関しては、昨年空きビルなどを利用したイベントを拡張、発展
させた雰囲気となっています。内覧会に招待された普段あまりアートに
接していないような観客の姿もありましたが、地図を頼りに、いくつか
の展示を見ました。その中で印象的だったのが、西野達の<豆腐大仏>
古いビルの2階の台所に1000丁の豆腐を使った大仏が鎮座しており、醤
油の後光がアタマから噴出していました。(2日間のみの展示)
また、アーツチャレンジ2010でもパフォーマンスをしていた村田峰紀
の、薄暗い空間で黙々とチョークで床にドローイングを続けている姿に
圧倒されました。
あとは、ナタリヤ・リボヴィッチ&藤田央の展示室で、偶然作家さんにお会いし、
二人が 出会ったきっかけなどを伺うことができました。

2) 愛知県美術館のほうは、1)とは対照的に、ホワイトキューブをうまく
生かした展示になっていました。10階は展示室すべてを使って、10組の
作品が展示されていて、それぞれゆったりと味わうことができました。
特に印象に残ったのは、ハンス・オプ・デ・ピークの詩情豊かな映像作
品とこれと全く対照的なインパクトを持つ、ジャン・ホワンの牛皮など
を使った<HERO>という作品。
8階は10階と比べると、作品の数が多いので、全部を一度に見るとや
や印象が薄れます(特に映像作品が多いので)その中で私が一番魅力を
感じたのが、宮永愛子の塩とナフタリンを使ったもの、繊細な塩の糸と
船の中の靴が独特の雰囲気を醸し出していました。

ともあれ、一度ではなかなか味わいつくせないので、協力会からいただいた
チケットを最大限に生かして何度も出かけたいと思いました。
また、愛知県美術館友の会と協力会の合同鑑賞会にも期待しています。

林 葉子(会員、8月22日)

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