令和5年度 名古屋市美術館協力会総会

カテゴリ:協力会事務局 投稿者:editor

                                     令和5年6月25日開催

 令和5年6月25日日曜日、まだ梅雨も明けぬ蒸し暑さのなか、名古屋市美術館2階講堂にて、協力会の総会が開催されました。会場には、協力会の役員のほか美術館職員らからなる事務局関係者、会員有志らが出席し、令和4年度の事業報告や、収支決算についての報告および審議を行いました。

 まだまだコロナウイルス感染症の影響でいくつかの活動は再開されておらず、少しずつ元の活動に近い形で運営していくことを目指していくことが確認されました。

中馬事務局長から開会のあいさつ
総会の様子
会長はじめ役員

 

「コレクションの20世紀」展 協力会会員向け解説会

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 名古屋市美術館は、改修工事のために約4か月間休館し、4月の15日よりリニューアルオープンしました。再開第1回目の特別展は「コレクションの20世紀」と題され、名古屋市美術館の所蔵傑作を年代別に紹介しています。

 会場は、年代ごとに区切られており、時間の経過と芸術活動の関係が解説されています。20世紀は歴史的にも激動の時代で、各年代で、どのような歴史的出来事が起こり、それに影響されて作家たちがどのような意図をもってどのような作品を残してきたか、がわかりやすく解説されています。会場にも解説パネルは準備されていますが、協力会向けの解説会では、各年代の担当学芸員が直接話してくださったため、より深い理解が得られたと感じました。

 展示作品には、誰もが知る横山大観、前田青邨、村山槐多、モディリアーニなどの作品もあれば、郷土の画家の知られざる傑作もあり、見ごたえのある展覧会だと感じました。

                                     事務局

愛知県美術館「岡本太郎展」ミニツアー

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 1月14日から愛知県美術館にて開催されている「岡本太郎展」のミニツアーが開催され、11名の協力会会員が参加しました。当日は、愛知県芸術文化センター12階のアートスペースにて担当の石崎学芸員の解説を聞いた後、自由観覧、解散となりました。

 岡本太郎というと、「芸術は爆発だ」などの流行したフレーズや型破りなイメージがありますが、「何のために絵を描くのか」という問いに対する答えを探して民族学を学んだり、ピカソに影響を受けて抽象画から絵の道を求めたりして、その人生は芸術と真剣に向き合っており、芸術家としては真面目な人生を生きた人だったのだという印象を受けました。

 今回の展覧会では、「明日の神話」の下絵も展示されており(うち1枚は名古屋市美術館所蔵)、その絵にまつわるエピソードなども紹介されていました。

STILL ALIVE 国際芸術祭あいち2022

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 アイチトリエンナーレから名称を変更した国際芸術祭あいち2022のミニツアーが、9月11日午前10時から行われました。会場のある愛知芸術文化センターの12階にはレクチャのスペースがあり、当日は24名の名古屋市美術館協力会員が集まり、担当の中村史子学芸員のお話を聞きました。

 解説はとても分かりやすい展開で、まずはこのタイトル、STILL ALIVEから。

 このタイトルは、愛知県刈谷の出身である現代アーティストの河原温の言葉から取ったとのこと。ニューヨークに在住していたかわらは、作品は発表するものの、オープニングやインタビューなどにも姿を現さず、ミステリアスな作家(現代にもそんなアーティストがいるような…)であったが、その作家から電報が届いてそこには I am still alive.とだけ書かれている、といった具合で、その電報を打つという行為自体をアートとしてしまうような作家であったとのこと。しかし、この時代、コロナで離れて暮らしている家族や友人となかなか会えないために、この河原の用いた言葉は今の時代にも非常にマッチしているとも言えるので、タイトルに採用されているとのこと。なるほど、そういうことでしたか。

 その後、芸術祭に参加しているアーティストとその作品について、時間の許す限り解説していただけました。大多数のアーティストは、日本で暮らしているとわからないような、世界で起こっている窮状をテーマにした作品を手掛けていて、解説していただかないとなかなか想像し難い内容が多かったように感じます。世界で今、実際に起こっていることに目を向けることも大切だと感じました。

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