「imagine the crowd」 松本 千里

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

 先日、アートフェア東京の若手作家の特集コーナーで見かけた不思議な作品のレポートです。

松本千里 imagine the crowd

松本千里 imagine the crowd

 それは白色で、凹凸があり、立ち上る煙のようにも、足を広げた海星のようにも見えました。表面には光沢があり、細い糸が無数に絡みついていました。プラスチックなのか?、粘土なのか?。どうやら素材は「布」のようでした。側にいた作家に話を聞いたところ、専門は染織で、絞りの要領で布に糸をかけ、モコモコした立体(彫刻?)を制作しているそうです。染織の作品とすれば、着色前の未完成なのでしょうが、立体として、その存在感には十分なものがありました。

 作家仲間からは「色を付けたほうがいい」とアドバイスされるそうですが、なかなか着色に踏み切れないそうです。確かに、目の前の作品に色を付けるとしても、赤も緑も青も似合いそうにありません。むしろ、照明による陰影のみの方が作品をすっきりと印象的に見せていると思いました。もちろん、作品の見方は人それぞれで、色を付けたがる人もいるでしょうが、この作家にとって、今回はここが制作の手の止め時だったのでしょう。とても独特で、存在感のある作品を楽しませてもらいました。

アートフェア東京会場にて
(会期終了)

杉山 博之

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