「ピアニスト」を鑑賞して

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

 メゾンエルメスで、向井山朋子氏の「ピアニスト」を鑑賞した。向井山氏のピアノはあいちトリエンナーレ2013の「East Shadow」(愛知県芸術劇場小ホール)以来。

会場に入るとピアノの森(大小様々なピアノで構成されたインスタレーション)があり、宙を舞っているピアノもあった。
 ピアノで構成されたインスタレーションという点では、あいちトリエンナーレ2013の岡崎会場の「Falling」と似ている。しかし、今回の会場の壁面はガラスブロックなので、様々な街中の明かりが差し込み、ピアノの表面に反射する様子は眺めていて、飽きがこない。


(会場の様子)

 開演時間になり、向井山氏が黒色のドレスで登場。演奏に使われるピアノは1台だけだが、しばらく聞いていると、その他のピアノからも音が聞こえてくるような気がする。分身の魔法(演出)かな?途中で演奏するピアノを変えながら、約一時間半ほどのパフォーマンスだった。観客は150名ほど。開演が午後8時と遅めだったので、仕事帰りのキャリアピープルで、ギャラリーフロアはほぼ満員だった。


(エルメスホームページから転載)

 この展覧会の開館時間は変則的で、上記の表のように、開館時間を前日より1時間ずつ遅らせながら、1日に4時間だけ開館する。初日(2月5日)は午前11時から、翌日(2月6日)は正午から、最終日(2月28日)は、午前10時から開館。この展覧会の会期は24日間。昼から夕方、夕方から夜、夜から朝へと変化する開館時間は、この展覧会が時間の経過を強く意識して構成されていることをうかがわせる。ちなみに、2月15日の終演予定は午前0時。

パフォーマンスが終わり、特別な時間が充満していた会場を後にする。午前0時に魔法が解けるなんて童話のシンデレラのようだと思うが、地下鉄の時間を気にしながら時計を見ている自分に気がついて、魔法はとうに解けているのだと、苦笑いした。

「ピアニスト」向井山朋子展
銀座メゾンエルメス
2019年2月28日まで

杉山 博之

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