卒展、修了展(東京藝大)(その3)

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

燃やせないもの

燃やせないもの


 展示室の入り口から眺めたときは、洗ったシャツがたくさん干してあるように見えた。近寄ると大勢の観客が作品を指さして、ガヤガヤと話をしていた。何を騒いでいるのだろう?と思って近寄ると、床に白っぽい破片と粉が散らばっているのが見えた。

 「?」と思って眺めていると、わずかに揺れるシャツの揺れ方が何やら変なことに気がついた。裾の方が揺れるのではなく、まるでベニヤ板をぶら下げたようにシャツ全体が揺れていた。シワの形も変わらない。さらに「?」と思って、キャプションを読むと、素材は「陶」となっていた。

 ようやく他の観客がざわめいていた理由がわかった。この作品は「だまし絵」になっていて、みごとにひっかかってしまったわけだ。

 その他の会場にも、美麗な絵画や彫刻が多数展示されていたが、紹介したように普段美術館ではお目にかかれなさそうな作品の方が印象に残った。

 愛知県の芸術系学校でも、今月、来月と卒業・修了作品展が行われる。今年は栄の芸術文化センターギャラリーではなく、各学校が展示会場になっているようだ。好奇心を刺激してくれる作品を見つけに、ぶらりと出かけてみてはどうだろう。

杉山博之

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