京都市美術館のこと ― 大エルミタージュ美術館展によせて

カテゴリ:アート・ホット情報 投稿者:editor

 5月21日に協力会の美術館見学ツアーに参加して兵庫県立美術館に行ったところ、「大エルミタージュ美術館展」(10/3~翌1/14)のポスターが貼ってあったのですが、何か違和感があります。しばらくして「会場が京都市美術館じゃない」のが、その原因だと気付きました。
 名古屋市美術館が工事中のため、今年の「大エルミタージュ美術館展」の会場は愛知県美術館(7/1~9/18)になりましたが、京都市美術館にも同じ事情があったのです。
 ネットで検索すると、2017.4.13 付「産経WEST」の記事がヒットしました。要約すると、以下の通りです。

 京都市美術館は、昭和天皇の即位の大典を記念して「大礼記念京都美術館」と名付けられた、日本で2番目に古い大規模公立美術館。昭和6年に着工、8年に完成した。
 それから80余年が経過し、老朽化や空調設備の不調もあり、再整備することが決定。京都市では、本館の外観はそのままに内装を全面的に改修することで、耐震性能の向上や空調・照明設備の全面的更新などを行い、抜本的な展示機能の強化を図る。
 本館は4月9日ですべての展示を終えており、平成31年度のリニューアルオープンまで3年間閉館する。
 概算工事費は約100億円で、その半分を賄うために命名権のパートナー企業を募集。京セラが契約先に決まり、京都市美術館の総称はリニューアルオープンから50年間、「京都市京セラ美術館」となる。

 「平成31年度リニューアルオープン」ということは、改元の年度が再スタートという訳で、とても分かりやすい区切りです。
 京都市美術館のHPを見ると、計画では本館の北中庭にガラス屋根を設けて、新たな展示スペースにするほか、収蔵庫や現代アートの展示室を備えた新館も建設するようです。聞いたところでは、リニューアル後は常設展示も行うため常設展のコンセプトを企画するスタッフを迎え入れたとのこと。どんな常設展が登場するのか、3年後が楽しみですね。
Ron.

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