遠いけれど、とても気になる青森(2/3)

カテゴリ:アート見てある記 投稿者:editor

フラワーホース

フラワーホース


 青森県立美術館に続き、「十和田市現代美術館」を訪問しました。前日のうちに、JR青森駅から十和田市までバスで移動。途中から降り始めた雨は、十和田市内に入るころには土砂降り。残念ながら、現代美術館をライトアップする高橋匡太の「いろとりどりのかけら」は、次回の楽しみとしました。

 翌日、美術館が開くころには雨も上がり、通りをぶらぶらと美術館に向かいます。美術館前の通り沿いにも、多くのパブリックアートが設置され、草間彌生の「やよいちゃん」やらエルヴィン・ヴルムの「ファットハウス」が並んでいます。

 美術館に着くと、ちょうど幼稚園の送迎バスから降りた20名くらいの園児と、数名の付添の大人と一緒になったので、彼らが向かった展示室とは反対の企画展示室から回ることにしました。チケット売り場で、館内の注意事項の説明があり、企画展示室は撮影OKだが、常設展示室、および館内から中庭、道路方向の撮影はNGであること、一部の展示室は暗いこと、段差があることなどを教えてもらいました。

さて、それでは展示室へ。
企画展示室は「大宮エリー」展で、”美術館で初めての個展”とうたわれていました。さらさらと見て回ったら、静かになった常設展示室の方へ。展示室に入ると、「びっくり」。本当に「びっくり」します。どの作品も、事前に写真で見ていた印象より、強烈な存在感を感じます。
そんななかでも、あいちトリエンナーレ2016に出品する森北伸の「フライングマン・アンド・ハンター」や、あいちトリエンナーレ2013に出品していたオノ・ヨーコの「念願の木(ウィッシュ・ツリー)」を見ると、ほっとします。
ちなみに、こちらの木は「りんご」だそうです。

 来館する前は、前庭の「フラワーホース」や、ショップ兼カフェの「オクリア」のような大型作品のイメージが強かったのですが、実際に見て回ると、山極満博の「あっちとこっちとそっち」や森北伸の作品ように人目を避けるように設置されているものにも、ほのぼのとした楽しさを感じます。
 もう少し名古屋の近くにあればいいのにと思うことしきりな美術館です。

杉山 博之

やよいちゃん

やよいちゃん

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