「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」

カテゴリ:ムービー 投稿者:editor

 名駅前の映画館で中村佑子監督の「あえかなる部屋 内藤礼と、光たち」を観た。タイトルにある「内藤礼」という作家の作品は、名古屋市美の常設展でも、時折、展示され、多少の興味を持っていたからだ。

主な舞台は瀬戸内の豊島。
とはいえ、この映画は「内藤礼」の作品紹介でもないし、制作にまつわるエピソードをまとめたドキュメンタリーでもない。
作家の「内藤礼」は、映画の冒頭にちょっとだけ出て、あとは彼女以外の数名の女性が代役(?)のように、彼女たち自身のエピソードを語る。
やりたいこと・・・。こわかったこと・・・。私以外の誰かのために・・・。
大人になったら・・・。子どもだった頃・・・。

第一印象は、「とてもきれいな映像作品」であるということ。
それ以外の印象は、まだぼんやりしていて、「なにかを包み込む力」とか「なにかに共鳴する力」のようなものを感じた。頼りないが、そのうち、もう少しちゃんとした言葉になるだろう。
そういえば、偶然、美術関係の友人にも会えたし、観る機会があってうれしい一本だった。

杉山 博之

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