『春のツアー in 滋賀 インバウンドの現状など』

カテゴリ:アートツアー 投稿者:editor

春のツアーの記事は小林先生始め多くの会員が書かれるそうなので、私は印象に残ったことだけを書きます。それは、インバウンド=inbound つまり「国外から入ってくる旅行者」の現状を目の当たりにしたことです。
新聞などで、秋葉原や有名デパートでのインバウンド需要について知ってはいましたが、自分の目でそれを見るのは今回の春のツアーが初めてです。2か所で見ました。
○名古屋駅エスカ地下街
最初は、名古屋駅エスカ地下街です。集合時刻前に所用でエスカに下りて行くと、あちらこちらの通路に夥しいツアー客が集まっていました。近寄ってみると、中国語らしい言葉で説明しています。その人数にびっくりしました。
○MIHO MUSEUM
もうひとつは、MIHO MUSEUMです。展示室に入ると米国人と思われる上背も横幅も巨大な人たちや、中国語らしい言葉で話す人たちがいっぱい居ました。日本人よりも多いのではないかと思われるくらい大勢です。
後で、私たちが乗ってきた知多バスのガイドさんと会員の会話を聞いていたら、知多バスでは団体旅行でMIHO MUSEUMに行くというのは珍しいそうです。交通が少し不便だし、観覧にも時間がとられるため行程が組みにくいので、「協力会の旅行は、趣向がちょっと違うのですね。」と、感想を漏らしていました。
それでは、なぜ国外からの旅行者向けのツアーにMIHO MUSEUMが入っているのか?
家内に聞くと、こんな答えが返ってきました。
「特別展や常設展の魅力もあるだろうけど、何といっても“桜”と“山の景色”の魅力じゃないの。それに、桜の名所を案内するのは大変だけど、美術館ならお客が入館してしまえば出発時間が来るまで添乗員は暇で、楽ができるし。」
 「そうだね。」と、私。「美術館の側でも、国外からの旅行者向けに英語のキャプションだけでなく、主に中国で使う簡体字、主に台湾、香港で使う繁体字、それにハングルのキャプションも用意してた。観光業界への売り込みもしているのだろうね。」
 「たぶん。」と、家内。「バスを降りる前に、添乗員はオーバーなジェスチャーを交えて、お客にこう言ったと思うの。“皆さん方は、とっても幸せなお客です。満開の枝垂桜と霧に霞む山々が出迎えてくれるのですから。こんな光景が見られるのは、1年に幾日もないのですよ。”と。添乗員の姿が目に浮かぶようね。」
 「うちのバスは違った。」と心の中でつぶやく私。「計画の初めから“この日しかない”と、ピンポイントで日程を決めたのだから。みんな、“計画通り行ってよかった。桜が見られる。”と胸をなでおろしていたなあ。」
 今回のツアーを企画、運営された皆さんに感謝します。ありがとうございました。
                        Ron.

満開のしだれ桜に見とれて

満開のしだれ桜に見とれて

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